アスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で出場

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は27日（日本時間28日）の本拠地アスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で出場。投げては6回5失点、8奪三振、5四死球で無傷の4連勝、打ってはサイクル安打こそ逃したものの、5打数3安打1打点の活躍で8-7の勝利に貢献した。快調と見られた4回に突如乱れて、1イニングで5失点。エンゼルスのフィル・ネビン監督はその瞬間の球場の“異様な光景”について語り、大谷に対しても「彼は人間なんだ」とかばった。米スポーツ専門局が報じている。

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　想像できなかった。3回まで5奪三振を含むパーフェクトな内容だったにもかかわらず、4回は先頭打者に死球を与えてから盗塁、暴投、四球の後に3ランを浴び、さらに四球を与えて2ラン被弾。3回に味方が取ってくれた5点のリードは一気になくなった。

　米スポーツ専門局「ESPN」はその時の様子をとらえた記事を掲載。「彼は最初の9人の打者を連続で抑え、そのうち5人から三振を奪った。しかしながら、4回、オオタニは36球を要し、5点リードを追いつかれた。球界最高の投手の1人へと成長した二刀流のスターにとっては珍しいことだった」と驚きをもって報じた。

　さらに「球場全体が当惑した」「チームメートも同様だった」と異様な雰囲気に包まれたこともレポート。その空気を感じたネビン監督のコメントも紹介した。

「次の回の後、全体が意気消沈としていたので私はダグアウトを行ったり来たりしないといけなかった」とエンゼルスのフィル・ネビン監督は言った。「みんな『なにが起こったんだ』という感じだったので、私は『彼は人間なんだ、得点を許すこともある』」といった感じだった」

　試合前まで防御率0.64という驚異の数字をマークしていただけに、誰もが目を疑った大谷の乱調。しかし、指揮官は努めて冷静にとらえていたようだ。