アスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で出場

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は27日（日本時間28日）、本拠地アスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で先発出場。投手として6回を3安打5失点に抑え、チームも8-7と逃げ切り開幕から無傷の4連勝となった。粘りの投球を見せた一方、観る者に驚きを与えたのが5失点を喫した4回の大乱調だ。米記者も試合後のコメントから「ピッチコム問題はなかった」としながら、「悪夢だった」と伝えている。

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　序盤の大谷は盤石だった。3回まで無安打5奪三振のパーフェクトな内容。完全試合すら期待できるような素晴らしい立ち上がりだった。だが、エンゼルスが5点を先制した直後の4回に突如崩れる。

　アスレチックスの1番ルイーズに死球、続くカペルに四球を与えて無死一、三塁のピンチを招くと、ルーカーに右越え3ランを浴びてしまう。さらに4番ピーターソンにも死球を与えると、ランゲリアーズに中越え2ランを許し、1イニングで5失点を与える大乱調だった。

　大谷にとっては“魔の4回”となったが、この変貌ぶりに米記者も注目。AP通信のエンゼルス番グレッグ・ビーチャム記者は、ツイッターで「ショウヘイ・オオタニのピッチコムシステムが4回に壊れたようで、そのイニングは悪夢だった」と、この回のマウンドに上がった際にピッチコムの故障が投球に影響を与えたことを指摘していた。

　もっとも試合後に本人やフィル・ネビン監督は影響を否定しており、ビーチャム記者も「ピッチコムの問題は、4回にオオタニに損害を与えた主な要素ではないとエンゼルスのフィル・ネビン監督は言った。どちらかというと、オオタニが3回に走塁した直後にマウンドに急いで戻らないといけなかったことだった（とネビン監督は言った）」とツイッターに追記している。

　また米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者も、ツイッターで「オオタニの悪い4回を引き起こしたピッチコム問題はなかったようだ。ネビン、ウォラックはそれは要因ではなかったではなかったと言った。オオタニはピッチコム問題はあったが、それはそのイニングに影響を与えなかったと言った」と伝えている。

　その後、5、6回を持ち直し粘りの投球を見せた大谷。打者としても自身2度目のサイクル安打達成とはならなかったが、5打数3安打1打点の活躍を見せ、チームの3連勝に貢献した。