かつては悪童 最強フェデラーを生んだ“発想の転換”「ミスから学び向上する」
最強フェデラーを生んだ“発想の転換”、錦織もラケット破壊で話題に…
「前進することは大事なんだ。そして、敗北というものも人をより強くすると考えるようになったんだ。ミスから学ぶことで、向上できる。選手として成長して、ハードワークする。頭の中でひらめくんだ。これがいい方法だ、とね」
最近もラケット破壊はテニスの世界で話題になった。マイアミ・オープンのシングルス準決勝でフェデラーがフルセットの末に撃破したニック・キリオス(オーストラリア)はスタンドからの再三のブーイングに激怒。マッチポイントをフェデラーに奪われると、ラケットを何度もコートに叩きつけ、破壊した。
錦織圭(日清食品)も2月のリオデジャネイロ・オープンでトマス・ベルッシ(ブラジル)にストレート負けを喫したが、第1セットを落とした際、ラケットをクレーコートに叩きつけ、破壊した。普段、温厚な錦織の激怒ぶりは海外メディアも取り上げたほどだった。
敗北やミスに憤るのではなく、前進の糧とすることはできるのか。この発想の転換で、史上最強のテニスプレーヤー・フェデラーは生まれたのかもしれない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer