初8強の井上・金子組、謙虚な言葉の裏にのぞく自信「しれっとやる方が合っている」
言葉の裏にのぞいた嫉妬心「知っている人だけに知ってもらえていれば」
2人とも控え目だが、言葉の節々に自信とプライドが見え隠れする。井上も「ほとんど(男子ダブルスの話題は)園田、嘉村と遠藤大由、渡辺勇大がメインになる。自分らは、しれっとやる方が合っているのかなと思います。知っている人だけに知ってもらえていればいいかなと思います」と謙虚な言葉の裏に嫉妬心をのぞかせた。
次戦は、第14シードの台湾ペアと対戦する。国際大会での対戦成績は、3戦全敗。金子は「苦手で、120%を出さないと勝てない相手。ドライブ戦が本当に強い。こっちが、しのぐ形になると、しのげるのは何回かに1回という相手。3回対戦して、3回ともボコボコにされている。とりあえず、めちゃくちゃ強い」と警戒心を強めた。2戦続いてファイナルゲームにもつれ込み、試合時間はともに1時間を超えた。体力のロスが否めない中で、天敵と対峙する。しかし、この大会にチャンスがあると思っていると話した井上は「勝ったことのない相手だけど、対策は考えてある。まあ、それが通用するかは、分からない。ダメなら、今のところ歯が立たないという感じ。あとは、試合中に羽根の状況を見て、都度、対策を練りたい」とメダル獲得に向けた秘策の準備をほのめかした。園田、嘉村の2大会連続のメダル獲得が注目される中、井上、金子の「イノカネ」ペアも快挙達成を狙っている。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)