ヌートバーとイチローが対面

　米大リーグ・カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手が21日（日本時間22日）、敵地マリナーズ戦前に会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏とグラウンドで対面した。サイン入りユニホームをもらって大喜び。MLB記者が画像を公開した。本人も「恥ずかしくなんてないよ！　イチロー・スズキだよ！　こんな機会を逃すわけにはいかないよ」と語っている。

　ヌートバーが日本人レジェンドからプレゼントをもらった。試合前のグラウンドではイチロー氏に挨拶。笑顔で握手を交わし、軽く会釈をした。さらにサイン入りユニホームを手に満面の笑み。ロッカールームで「ICHIRO」とネームの入ったマリナーズのユニホームを両手で掲げ、背番号51の中にはサインが入っている。

　画像をツイッターに公開したのは、MLB公式サイトのカージナルス番ジョン・デントン記者。MLB公式サイトは「『非現実的な瞬間』：ヌートバーがイチローと面会して高揚」との見出しで記事を掲載した。記事によると、ヌートバーは「彼に質問していて、彼はとてもオープンで正直だった。（共通の知り合いが）もし質問したら彼は喜んで何でも答えてくれるよと教えてくれていた。それができたことは僕にとってとてもクールなことだった」と対面を振り返ったという。

「彼にWBCでの経験について尋ねて、僕にとって日本代表としてプレーできたことがいかに光栄なことだったか伝えたんだ。いかに（日本や）彼のような素晴らしい選手をがっかりさせたくなかったか彼に話した。野球や打撃について尋ねたよ。正直言って、本当に非現実的な瞬間だった」

“生イチロー”に感激した様子。クラブハウスのスタッフにイチロー氏のユニホームを買いに行ってもらったという。サインもおねだりし、「恥ずかしくなんてないよ！　イチロー・スズキだよ！　こんな機会を逃すわけにはいかないよ」と大興奮の出来事だったようだ。

　ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では初の国外出身選手として日本代表入り。WBCを2度制した日本代表の先輩と対面し、この日は「7番・中堅」で先発した。フル出場ながら3打数無安打に終わり、チームは2-5で敗れた。