MLB203勝右腕の退場処分が波紋 不正宣告した審判の過去を米紙指摘「歴史は繰り返された」
米大リーグ・メッツの右腕マックス・シャーザー投手は19日(日本時間20日)のドジャース戦で粘着物質を使用したとの疑いで退場を宣告された。サイ・ヤング賞を3度獲得したメジャー屈指の右腕にかけられた疑惑に、米ニューヨークの地元紙も反応。その中で、退場を宣告した審判の“過去”に注目している。
ドジャース戦ではグラブの交換まで行ったが…
米大リーグ・メッツの右腕マックス・シャーザー投手は19日(日本時間20日)のドジャース戦で粘着物質を使用したとの疑いで退場を宣告された。サイ・ヤング賞を3度獲得したメジャー屈指の右腕にかけられた疑惑に、米ニューヨークの地元紙も反応。その中で、退場を宣告した審判の“過去”に注目している。
突然のことだった。ドジャース戦の試合中に行われた粘着物チェックで審判のフィル・クッツィ氏から手の粘着性を指摘されたシャーザー。グラブを交換し、手も洗い直して4回の投球練習に臨もうとした。しかし、クッツィ氏は再び粘着性を指摘。メジャー通算203勝の大投手に退場を宣告した。
この“事件”を米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「マックス・シャーザーを退場させたMLBの審判フィル・クッツィは以前にもグラブのドラマに関わっていた」との見出しで報道。記事内では「ドジャースタジアムで歴史は繰り返された」「フィル・クッツィは粘着物質を使用したとの疑惑で、水曜日にロサンゼルスで行われたドジャース戦の4回開始前に、マックス・シャーザーを退場処分にした」と事実を報じた上でこう続けた。
「67歳のクッツィは以前にも同じような物議の中心にいたことがある」「2021年、クッツィは当時マリナーズのヘクター・サンティアゴ投手をMLB史上初となる粘着物質使用違反で退場とした。その後、同年に当時ダイヤモンドバックスのカレブ・スミス投手を同様の理由で退場にしている」
MLBが不正投球の取り締まりを強化し始めたのは2021年シーズン。ここまで同年6月にマリナーズのヘクター・サンティアゴ投手、同8月にダイヤモンドバックスのカレブ・スミス投手が退場処分を受けていたが、宣告した審判はいずれもクッツィ氏だったという。
(THE ANSWER編集部)