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韓国に19歳の160km右腕が出現 3年後は「大谷翔平、佐々木朗希とも戦える」と母国メディア期待

韓国プロ野球(KBO)のハンファ・イーグルスに所属する19歳ムン・ドンジュ投手が12日、KIAタイガース戦でリーグ史上初となる球速160.1キロをマークした。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では1次リーグ敗退となった韓国にとって「2026WBCの救世主」であると母国メディアは期待している。

WBCでの韓国ナイン【写真:ロイター】
WBCでの韓国ナイン【写真:ロイター】

ムン・ドンジュがKBOで160.1キロをマーク

 韓国プロ野球(KBO)のハンファ・イーグルスに所属する19歳ムン・ドンジュ投手が12日、KIAタイガース戦でリーグ史上初となる球速160.1キロをマークした。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では1次リーグ敗退となった韓国にとって「2026WBCの救世主」であると母国メディアは期待している。

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 先発投手としてマウンドに上がったムンは1回1死で対戦したパク・チャンホに対し、驚きの剛速球を投げ込んだ。セットポジションから投じた一球は、160.1キロをマークした。打席のパクも少し面食らったようなリアクションをしていた。

 打線の援護がなかったため6回3安打2失点、6奪三振ながら負け投手となったムンだが、韓国メディア「hankooki」は「満19歳―160.1キロ ムン・ドンジュ、2026WBC救世主になるか」との見出しで記事を掲載。KBOリーグでは最速であった投球について「速球不在に苦しんでいた韓国野球代表チームの希望として浮上した」と注目している。

 これまでの韓国国内選手の最速記録は、2012年9月にチェ・デソン(ロッテジャイアンツ)が計測した158.7キロだったという。記事では「韓国野球代表チームにとって、この上なく嬉しいニュースだ」と指摘。2008年の北京五輪で金メダル、2009年WBCで準優勝している韓国だが、WBCは直近3大会でベスト8に進めていない。

 代表チームに関しては、3月のWBCで3度目の世界一に輝いた日本と比較。日本の優勝は「球速164キロを持つ大谷翔平、佐々木朗希を前面に押し出した結果だった。日本の大多数の投手は150キロ前後のボールをいとも簡単に投げた」と球速ある投手の力が大きかったと分析。一方で「しかし、韓国代表チームは時速150キロすら難しい状況だった。この差が両チームの結果を分けたのだろう」と母国投手に速球派がいなかったことも伝えている。

 KBOにも速球派のアン・ウジンがいるが、学生時代の暴力問題が浮上したことでWBC代表には選ばれなかった。それだけに記事では「韓国としては、アンの代わりに国際大会で通じる速球選手が必要だった」とムンの台頭の大きさを伝えている。

 記事では「驚くべきは、まだ19歳だということだ」と若さにも注目し、「今後も、球速が上がる可能性がある。3年後、2026年のWBCでは佐々木、大谷とも戦えるはずだ」と期待。「もちろん球速が全てではない。しかし、ムンは大きく落ちるカーブ、鋭いスライダー、140キロ台の高速チェンジアップも持ち、コントロールも徐々に良くなってきている。経験さえ積めえば、とんでもない成長が約束されている投手だ」とスピードだけではないことも伝えていた。「恐ろしい成長ぶりを見せるムンが危機に瀕した韓国の救世主になれるかが注目される」と締められている。

(THE ANSWER編集部)

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