テキサス州の興行で鮮烈KO

　8日（日本時間9日）に米テキサス州で開催されたボクシングの試合で、強烈なアッパーでKO勝ちを収めた米ボクサーに注目が集まった。英メディアは「マイク・タイソン風」とかつてのヘビー級王者の名前を出して称賛。海外ファンからも「完璧なタイミング」「これは邪悪」と驚きの声が上がっている。

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　ライトヘビー級6回戦で、鮮やかなKO勝ちを収めたのがカリール・コー（米国）だった。3回、カウンター気味に相手のジェームズ・クイッター（米国）の顎に強烈な右アッパーを炸裂させると、一瞬意識が飛んだ様子のクイッターは後ろ向きに大の字で倒れた。即座にレフェリーが試合を止め、コーのKO勝ちが決まった。被弾したクイッターの様子を見ても、ダメージは大きそうだ。

　実際の映像を米スポーツ・チャンネル「DAZNボクシング」公式ツイッターが「カリール・コーが邪悪なアッパーカットで終わらせる」との文面で公開したほか、英ラジオ局「トークスポーツ」は「ライトヘビー級ボクサーがマイク・タイソン風のアッパーカットで驚くべきワンパンチKOを決める」との見出しを打った記事でこの試合を報じた。

　記事では「マイク・タイソンが誇りに思うであろう信じられないほど素晴らしいアッパーカット」とコーを称賛。「この26歳は完璧なショットを決め、それは全盛期のタイソンを思い出させるものだった」と伝えていた。動画を見たツイッター上の海外ファンからも「完璧なタイミング」「めちゃ美しい」「これは邪悪」「サンアントニオでの今夜一のKO」などと興奮の声が上がっていた。

　5勝（3KO）無敗1分けとプロではまだ実績の少ないコーだが、WBAスーパー＆IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチも行われた興行で目立つKO劇となった。