リバティアイランド、競馬界の常識覆した32秒9に海外メディア&記者衝撃「不可能な位置から…」
国内競馬のクラシックレース第1弾、G1桜花賞(3歳牝馬限定、18頭)は9日、兵庫・宝塚市の阪神競馬場で行われ、圧倒的1番人気のリバティアイランド(牝3、中内田、父ドゥラメンテ)が後方から一気の追い込みを決め、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズに続くG1・2勝目を挙げた。鞍上の川田将雅騎手の手綱に導かれ、次位に0秒7差をつける32秒9の“鬼脚”を駆使。海外メディアは常識外の位置取りからの勝利に「息を呑むような勝利」「雲から現れた」と驚愕している。
クラシック第1弾、G1桜花賞
国内競馬のクラシックレース第1弾、G1桜花賞(3歳牝馬限定、18頭)は9日、兵庫・宝塚市の阪神競馬場で行われ、圧倒的1番人気のリバティアイランド(牝3、中内田、父ドゥラメンテ)が後方から一気の追い込みを決め、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズに続くG1・2勝目を挙げた。鞍上の川田将雅騎手の手綱に導かれ、次位に0秒7差をつける32秒9の“鬼脚”を駆使。海外メディアは常識外の位置取りからの勝利に「息を呑むような勝利」「雲から現れた」と驚愕している。
絶望は衝撃に変わった。単勝オッズ1.6倍と断然人気のリバティアイランドと川田将雅はスタートでやや出負けし、道中は後方。最終4コーナーを回った時は実に16番手だった。イン有利とされる中では致命的な位置取り。それでも直線に入ってエンジンがかかると、馬場の中央を一気に伸びた。先に抜け出した2頭をきっちり差し切ってゴールイン。上がり32秒9の驚異の末脚でクラシック1冠目を勝ち取った。
異次元のレースを見せたリバティアイランドに対し、海外メディアは驚きを持って報道。米競馬専門誌「ブラッドホース」は「リバティアイランドが日本の1000ギニーステークスを制す」との見出しで「4月8日、阪神競馬場で行われた桜花賞で最後の直線に入ったとき、1番人気のリバティアイランドが何か印象的な結果を残すことを予想するのは難しかった」と厳しい競馬を強いられたことを記した。
その上で「ドゥラメンテの娘はフィールドの後方で、横に大きく広がることを余儀なくされた。彼女のトレーナーのレース前の評価に注意を払っていたサポーターだけが、彼女への信頼を持ち続けていたかもしれない」と末脚を信じた中内田充正調教師に触れ、「合図を受け、低速ギアだったリバティアイランドはフィニッシュに向けての登り坂を攻め、ほとんど飛ぶかのようにライバルたちを抜き去って、ぎりぎりで3/4馬身差をつけてゴールした」とレースを振り返った。
米紙「サラブレッド・デイリー・ニュース」は「リバティアイランドが桜花賞で雲から現れる」との見出しで「リバティアイランドは残り400メートルで合図を受けると馬場の真ん中で嵐のようにゴールまで疾走し、息を呑むような勝利を収めた」「彼女は最後の3ハロンをとんでもない32.9秒で走った」とレース内容を紹介。米紙「サラブレッド・デイリー・ニュース」のシニア寄稿エディターのアラン・カラッソ氏は自身のツイッターで「不可能と思えるポジションからのリバティアイランドの素晴らしい奮闘」と称賛している。
(THE ANSWER編集部)