2022年北京五輪モーグルメダリストらが札幌の地に再集結

　NPO法人Dosapo（ドウサポ）は7日、2022冬季北京五輪や今季「FIS フリースタイル・モーグル ワールドカップ」などで活躍した世界トップ選手を招聘し、モーグルの普及・育成・強化を目的としたイベント「WORLD MOGUL CAMP by UNIQLO」を北海道・札幌市のサッポロテイネスキー場で開催した。子どもたちの質問に答え、直接指導も実施。イベントは9日まで3日間行われる。

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「WORLD MOGUL CAMP by UNIQLO」は“道産子からオリンピックメダリストを輩出する”ことが目的。道内のフリースタイルスキー競技の普及、育成、強化に取り組むNPO法人Dosapoが主催となり、今年で2回目の実施となった。世界トップレベルのモーグル選手とともに未来のアスリートを応援できる機会。取り組みを推進しているユニクロが賛同し、メインスポンサーとなった。

　初日には北京五輪男子モーグル金メダルのウォルター・ウォルバーグ（スウェーデン）、銀メダルのミカエル・キングスベリー（カナダ）、銅メダルの堀島行真、5位入賞のニック・ペイジ（米国）、女子モーグル5位入賞の川村あんり、オリンピック2大会出場の星野純子さんをゲストとして参加。「WORLD MOGUL CAMP by UNIQLO オープニングセレモニー＆トークショー」が実施された。

　ゲストがステージに登場すると、参加した子どもたち50人が大きな拍手。トークセッションでは、ゲストコーチとして参加したウォルバーグが「最初、手首の怪我からのシーズンインだったので、少し出だしが遅れてしまったけれど、初優勝でき、デュアルでは2位でシーズンを終わることができて、とてもよかったと思っています」とコメント。今季を振り返ったほか、金メダル獲得の影響を明かした。

「スウェーデンにとって僕のメダルは、モーグル界で初めてのメダルだったので、スウェーデンに新しい風が吹きました。モーグルを始める子どもたちがたくさん増え、スウェーデンのモーグル界の成長を見られてとても嬉しいです。また、僕自身がスウェーデンのモーグル界の成長の一部になれたこともとても嬉しく思っています」

　キングスベリーも「今年はとてもいいシーズンだったと思います。シングルもデュアルも優勝でき、今シーズンは3つのクリスタルグローブを獲得することができました。簡単ではなかったシーズンだったけど、好シーズンにできたと思います」と自信に満ちた様子だった。

　堀島は「今シーズンはなかなか合宿がなく、練習量が少ないままシーズンインとなりながらも、最後は総合2位という形で終わることができましたが、キングスベリー選手含め、みんなのレベルが上がってきているので、もっと自分も頑張らなければならないなとモチベーションが上がるシーズンでした。これからも頑張っていきたいです」とコメントした。

　さらに、銅メダルを獲得した北京五輪後の1年で変化したことについて「プライベートでは結婚をしました。また、メダルを獲得したことで人前に出ることが多くなったので、モーグルを引っ張っていける存在になっていきたいと思っています」と明かした。