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日本人唯一の現役世界王者 寺地拳四朗、急きょ相手変更の心境告白「うわー、変わったかって」

ボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)統一王者・寺地拳四朗(BMB)が7日、8日に東京・有明アリーナで行われるWBA同級4位&WBC同級15位アンソニー・オラスクアガ(米国)との2団体防衛戦に向け、都内で前日計量に臨んだ。寺地は48.6キロ、オラスクアガは48.5キロで一発パス。寺地はWBAは初、WBCは2度目の防衛戦となる。戦績は31歳の寺地が20勝(12KO)1敗、世界初挑戦の24歳オラスクアガが5勝(3KO)。

48.6キロで計量をパスした寺地拳四朗【写真:浜田洋平】
48.6キロで計量をパスした寺地拳四朗【写真:浜田洋平】

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 ボクシングのWBA&WBC世界ライトフライ級(48.9キロ以下)統一王者・寺地拳四朗(BMB)が7日、8日に東京・有明アリーナで行われるWBA同級4位&WBC同級15位アンソニー・オラスクアガ(米国)との2団体防衛戦に向け、都内で前日計量に臨んだ。寺地は48.6キロ、オラスクアガは48.5キロで一発パス。寺地はWBAは初、WBCは2度目の防衛戦となる。戦績は31歳の寺地が20勝(12KO)1敗、世界初挑戦の24歳オラスクアガが5勝(3KO)。

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 現役唯一の日本人世界王者は、堂々と計量をクリアした。寺地は計量台へ。リミットを300グラム下回る一発クリアだ。両腕で力こぶをつくってアピール。「減量は順調にいった。自信は凄くある。試合ができることの方が優先。早く組んでもらえて本当に良かった」と振り返った。

 試合まで約2週間のところで、対戦相手が変更。当初はWBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)との3団体王座統一戦を予定していたが、ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎に罹ってしまった。寺地はサウスポーのゴンサレス対策を積んできたが、オラスクアガは右構え。急きょ、調整方法の変更を強いられた。右構えとのスパーリングは3日、いずれも4ラウンドずつしかできていない。

「2~3日は3団体(統一戦)がなくなったショックはありましたけど、練習していくうちに切り替えられたというのはあります。サウスポーの練習をずっとしてたので、最初は『うわー、変わったか』とかありましたけど、ちょっと練習すればすぐ慣れた。(前戦の)京口戦の時にやっていた分が出たかなと。経験値はあるので、対応できるようにはなりました」

 相手は過去に米合宿で拳を合わせた「スパー仲間」。相手の映像を見る時間は「3回くらい。そんなにガッツリ見ている感じではない」と少なかったが、イメージはある。計量後はフルーツ、サムゲタンで回復。その後は自宅で冷凍のうなぎを調理し、うな丼にすることを明かした。

「美味しく仕上げたいと思います(笑)。魚焼き機で焼いたりするし、今回はバターで焼いてみようかなと。かば焼きです」

 達成したいのは井上尚弥に次ぐ日本人2人目の4団体統一だが、「4団体(統一に)行けるなら行くし、時間かかりそうなら階級を上げてもいい。その辺は試合が終わってから相談」と階級転向も視野に入れた。統一戦は実現が難しいため、「そんなに待つなら(やらなくて)いいかなと思っている部分もある。これに勝って次は指名試合がある。なんだかんだやっているかもしれないし、まだわからない」と話すにとどめた。

 井上尚弥、井岡一翔らは王座を返上したばかりのため、日本人の現役世界王者は寺地しかいない。まずは目の前の一戦。興行は那須川天心(帝拳)のボクシング転向初戦、井上拓真(大橋)のWBA世界バンタム級王座決定戦が行われる。メインイベントを張る男は「勝って次に何かしら繋げられたら。KOで勝つのが一番大事かな」とKO宣言で力を込めた。

(THE ANSWER編集部)


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