マリナーズ戦で投打でピッチクロック違反

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手が5日（日本時間6日）、敵地マリナーズ戦に「3番・投手兼DH」で先発出場。投げては6回3安打1失点、8奪三振と111球の力投を見せ、打っても2打数1安打で自らを援護する1打点も挙げて4-3の勝利に貢献。今季初勝利をマークした。今季から導入された「ピッチクロック」に投打で違反する珍事も発生。米識者が注目すると、米ファンからは「伝説的」「歴史的な瞬間だぞ」と喝采が送られている。

　二刀流ならではの光景だった。初回1死二塁で左打席にラリーを迎えた初球。投げる前に球審からピッチクロック違反を取られた。さらに、打者でも6回無死一塁の第3打席、初球の前に構えるのが遅れて再びルール違反となった。

　今季から導入された投球間の時間を制限する「ピッチクロック」。投手は走者なしで15秒以内、走者ありで20秒以内に投球動作に入る必要がある。打者は制限時間残り8秒までに打撃の構えに入っていなければならず、投手が違反すれば1ボール、打者が違反すれば1ストライクがカウントされる。

　大谷が二刀流で違反した実際の動画を、米投球分析家ロブ・フリードマン氏が自身のツイッターで公開。「ショウヘイ・オオタニ：投打でピッチクロック違反した史上初の選手」と記してシャンパンの絵文字を添えて珍記録を“祝福”した。

　ルール違反を犯したものの、米ファンからは「伝説的だ」「二度と見られないぞ」「ベーブ・ルースにはできない」「彼にできないことなどない！」「歴史的な瞬間だ」「歴史を目撃したぞ！」「これできる唯一の選手だろうね」と称賛のコメントが寄せられていた。