「汗じゃないので、すごく滑った」、まさかのハプニングも笑顔「まさかここで…」

　途中、天井から水滴が落ちてくるアクシデントに見舞われたが「汗じゃないので、すごく滑った。審判に言って、小まめに拭いてもらって、何とか無事に終われて良かったです。5点に1回くらい落ちて来て。真ん中で一番踏ん張る位置だったので、点が競って来ると余計に繊細になると思うので、気にしてやっていました。アジアではたまにあるけど、まさかここで……と思った」と笑って話し、冷静な対処で乗り越えた。

　同じ種目で同期の桃田賢斗（NTT東日本）は、優勝候補。意識する仲間だ。西本は「自分はあまり注目されないくらいで、密かに勝って行ければ（笑）。桃田選手は、期待をかけられるだけの結果を残している。自分も少しずつ注目されるように、互いに切磋琢磨して、置いて行かれないように、また桃田選手のレベルアップのためにも自分が強くなれるように頑張っていきたいと思います」と謙遜しながらも、ライバル心をのぞかせた。2回戦では、ロシア選手とチェコ選手の勝者と対戦する。3回戦に進めば、最初の関門が待っている。西本は「一つひとつというのはもちろんだけど、次の試合を勝てば（リオデジャネイロ五輪金メダルの）シン龍（※シンは「ごんべんに甚」、チェン・ロン＝中国）というシード選手と戦えると思う。まずは、そこに向けて頑張って、勝ってまた次へと頑張っていきたい」と意気込みを語った。