男性向け米ファッション誌での特集記事

　いよいよ30日（日本時間31日）に開幕する米大リーグ（MLB）。エンゼルスの大谷翔平投手はアスレチックス戦で開幕投手を務める。オープン戦最終戦となった28日（同29日）のドジャース戦では「3番・DH」でスタメン出場し、2打席連続四球で交代。ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で日本の優勝の原動力となった二刀流への注目は高まる一方だが、MLB公式の人気番組に携わる人気コンテンツクリエイターはMLB人気を高めるために大谷の影響力に注目している。

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　今回、MLB開幕を前に特集記事を掲載したのは米国の男性向けファッション誌「GQ」。MLB公式の人気番組「セスペデス・ファミリー・BBQ」を手がけるジェイク・ミンツ氏とジョーダン・シュスターマン氏にインタビューを行った。同誌は2人について、10代で同タイトルのツイッターアカウントを立ち上げ、主要メディアが取り扱わない馬鹿げた出来事などをブログやツイッターで扱っていた、と紹介。すでに10年以上続いており、今ではMLB公式などでもコンテンツ制作に携わるようになっていることにも触れている。

　そんな2人は「野球界の最高のツイッターアカウントはこのスポーツのために奇抜なアイデアを持っている：選手たちを有名にさせろ」との見出しがつけられた記事に登場。GQの「来るMLBシーズンについて、最も楽しみにしていることは？　直近のWBCのおかげで野球に対するファンの関心は少し上がっているように感じるが」との質問に対し「オオタニ」の名前を挙げて、こう語っている。

「WBCの勢いがどれだけレギュラーシーズンにも持ち越されるかに興味を持っています。あのようなエネルギーを再現するのは現実的ではないと思います。毎日がクリスマスではありませんから。週7日間クラブ通いをすることはありません。どんなスポーツでもあのエネルギーを毎日というわけにはいきません。しかし、あの興味関心をいくらか持ち越す方法はあると思っています。特にショウヘイ・オオタニについては」（ミンツ氏）

「オオタニはWBC期間中に200万というようなインスタグラムのフォロワーを獲得しました。本当に理解できません。（増加した200万のフォロワーが）彼が18歳のころからすでに彼のことを神として認識していた日本の人たちだとは思えません」（シュスターマン氏）

　ミンツ氏が「WBC期間中に彼の投稿が非常に良くなった、という訳でもありません」と前置きした上で、シュスターマン氏は「このことは、この大会が本当に別次元のカジュアルなスポーツファンにも届いたのだと教えてくれます」と大谷の影響力の大きさを指摘した。

　続けて「彼は（MLBで）ずっとこんなことをやっています。しかし、それは（カジュアルなスポーツファンの）レーダーにはかかっていなかった。彼は野球がこれまでできていなかった方法で、レストランや空港のテレビに現れなければいけなかったんです。この大会の影響力がいかに大きかったかを声高に物語っています」とし、露出が増えている大谷にさらなる期待を寄せている。