フェデラーに漂う黄金期再来の予感 状態の良さに自信「復活劇は終わりだ」
状態の良さアピール「体の反応もとても良いし、これ以上なく幸せだ」
言葉の裏には、自信が満ちているのだろう。それを示すように、さらに状態の良さをアピールしたという。
「カムバックを果たした年であることに違いはないが、マイアミに来るまではまだまだ多くのことを学ぶ必要があった。コートでは夢のようなひとときだし、コートの外でもそれは変わりないね。体の反応もとても良いし、これ以上なく幸せだ」
今年はツアー3勝を挙げ、獲得したATPポイントは実に4045。マイアミ・オープン後に発表された世界ランキングは2つ上げ、4位に浮上した。1月には7年ぶりに全豪オープンを制覇し、自己が持つ歴代最多を更新するグランドスラム18勝目で復活と話題を呼んだが、すでにカムバックの段階は終え、かつてのような黄金期に近づいているようだ。
今後はシーズン中には異例の8週間のオフを取り、消耗の激しいクレーコート全大会を全休。6月の全仏オープン、7月のウィンブルドンに万全を期して備えていくという。
「復活劇は終わり」――。その言葉を信じるならば、黄金期再来の予感が漂う。期待されるのは往年のように試合を支配し、ファンを魅了することだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer