大迫傑「彼は強い」 ラスト1kmまで競った歴代3位・山下一貴に刺激「若手育ってる」【東京マラソン】
東京マラソンは5日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、前男子日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)が2時間6分13秒の9位だった。日本人トップは7位の山下一貴(三菱重工)で、タイムは日本歴代3位となる2時間5分51秒だった。大迫はレース後「彼(山下)は強い。(集団を)引っ張り切って最後まで走り切れる」と称えた。
日本人3番手の9位でMGC出場権獲得
東京マラソンは5日、東京都庁~東京駅前行幸通りの42.195キロで行われ、前男子日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)が2時間6分13秒の9位だった。日本人トップは7位の山下一貴(三菱重工)で、タイムは日本歴代3位となる2時間5分51秒だった。大迫はレース後「彼(山下)は強い。(集団を)引っ張り切って最後まで走り切れる」と称えた。
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35キロ地点の通過タイムは日本記録ペースを上回る1時間43分47秒。37キロ付近でペースアップした外国人選手に離された大迫と山下は、40キロ過ぎまで日本人トップ争いを繰り広げた。最後は大迫が右の脇腹を押さえ、引き離される。山下が日本歴代3位のタイムでフィニッシュし、大迫は其田健也にも抜かれて日本人3番手となったが、MGCの出場権を獲得した。
レース後、大迫はラスト1キロまで競った25歳の山下について「彼は強い。(集団を)引っ張り切って最後まで走り切れる」と称賛。「其田選手も含め、若手が育っていて、僕も頑張らないといけない。コロナ禍が明けて応援も嬉しかった」と其田も含めた若手の走りに刺激を受けた様子だった。
31歳の大迫は東京五輪6位入賞後に引退した。「単純にもう一回こういう場でワクワクドキドキしたい」と、22年2月に現役復帰を表明。マラソン復帰戦だった昨年11月のニューヨークシティ・マラソンでは2時間11分31秒の5位だった。1月のニューイヤー駅伝後はケニア合宿。今大会が東京五輪以来、1年7か月ぶりの国内マラソン復帰戦だった。
「4か月はチャレンジングな期間だった。どこまで仕上がるかわからない中、ケニアではいい練習ができた」とコメント。若手が活躍し、「MGCに向けていろんな選手が応援してもらえるように頑張りたい」と話したが、自身の抱負を問われ「出場は確定していない。一回休んで、どんな目標で行くか、コーチと判断したい」と話すにとどめた。
今回のレースでは2時間5分22秒でD.ゲルミサ(エチオピア)が優勝。日本人トップは7位の山下で、タイムは日本歴代3位となる2時間5分51秒だった。其田が2時間5分59秒の8位。
現日本記録保持者(2時間4分56秒)の鈴木健吾(富士通)は故障で欠場したが、日本歴代10傑のうち6人が出場。大迫にとって東京マラソンは、2時間5分29秒で当時の日本記録を更新した20年大会以来だった。
(THE ANSWER編集部)