新谷仁美に負けじと日本記録更新へ 一山麻緒「本当に凄い」松田瑞生「刺激になる」【東京マラソン】
5日の東京マラソンに向けた会見が3日、都内で行われ、一部選手が出席した。2021年東京五輪代表の一山麻緒(資生堂)、昨年7月のオレゴン世界陸上代表の松田瑞生(ダイハツ)らが意気込み。ともに2024年パリ五輪代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年10月15日開催)の出場権は獲得している。
東京マラソンが5日号砲
5日の東京マラソンに向けた会見が3日、都内で行われ、一部選手が出席した。2021年東京五輪代表の一山麻緒(資生堂)、昨年7月のオレゴン世界陸上代表の松田瑞生(ダイハツ)らが意気込み。ともに2024年パリ五輪代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年10月15日開催)の出場権は獲得している。
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25歳の一山は21年東京五輪で8位となり、日本人では04年アテネ五輪の野口みずきさん以来の入賞を果たした。昨年7月のオレゴン世界陸上は、レース直前に新型コロナウイルス陽性で無念の欠場。日本人トップの6位だった昨年東京マラソン以来の42.195キロとなる。
「あまり調子がいいと言える状態ではなかったんですけど、徐々によくなってきて、(会見場内で流れた)先ほどの去年の映像を見て少し緊張してきました。レース当日にならないとわからない。今できる精一杯の走りをしたい。(去年は)最初は下りでリズムに乗って走ることができたけど、28キロ地点からいっぱいいっぱい。そこから苦しい走りになった。
(1月に日本歴代2位で走った新谷仁美について)あの記録で走ったレースもライブで見ていた。本当に凄いなって。レースを見ていて思いました。きつい表情をしているのも私までもきつくなる。本当に感動しました。レース当日にできる精一杯の走りをしたい。ゴールで何か吹っ切れた気持ちになれるような走りをしたいです」
27歳の松田はオレゴン世界陸上で9位。入賞まで1つ届かなかった。一山、新谷仁美(積水化学)が大会直前にコロナ陽性で欠場したため、たった一人の日本代表として力走したが、レース後は大粒の悔し涙を流した。世界陸上以来のマラソンへ決意を込めた。
「ここまでたくさんの人に支えられて今日を迎えられた。あと2日間、調整してベストにしたい。調子は好調です。簡単には走り切れないタイム、日本記録を目標にやってきた。たくさんの人に走りで返したい。(新谷のレースは)ライブで見たけど、前半の余力もそうですし、それだけの練習をしてあのスタートラインに立ったんだなと刺激になりました。
本来は大阪国際女子を予定していたが、秋口の故障が長引いた。東京マラソンは強い選手が揃う大会。タイムをしっかり狙えるレースと思います。この大会の設定タイム(2時間20分)を切るようにしたい。ここにいる選手を含め、たくさんの選手がベストでスタートラインに立つ。そこにリスペクトを持って私も走りたい」
一山の自己ベストは20年3月名古屋ウィメンズでマークした日本歴代4位の2時間20分29秒(女子単独開催レースのアジア記録)。松田は22年1月大阪国際女子の2時間20分52秒だ。日本記録は05年野口さんの2時間19分12秒。今年1月には新谷が日本歴代2位の2時間19分24秒をマークし、どの選手が18年ぶりの日本記録更新を達成できるか注目を浴びている。
レ―スは海外157の国と地域で放送される。
(THE ANSWER編集部)