錦織、マスターズ初Vは持ち越し 準々決勝敗退で海外メディア「負傷がち」
男子テニスの世界ランキング4位・錦織圭(日清食品)は現地時間29日、マイアミ・オープンの準々決勝で同40位のファビオ・フォニーニ(イタリア)にストレート負けを喫した。満身創痍での敗戦を各国メディアも報じている。
満身創痍で敗戦、「全米オープンのファイナリストになりながらも…」
男子テニスの世界ランキング4位・錦織圭(日清食品)は現地時間29日、マイアミ・オープンの準々決勝で同40位のファビオ・フォニーニ(イタリア)にストレート負けを喫した。満身創痍での敗戦を各国メディアも報じている。
英衛星放送局「スカイ・スポーツ」電子版では「ケイ・ニシコリ、ノーシードのフォニーニ相手にマイアミ・オープンから離脱」とのタイトルで、4-6、2-6で敗戦したことを伝えている。大会中に膝を痛めたことに加えて、手首を負傷したことにも触れ、「全米オープンのファイナリストになりながらも負傷がちだ」と表現している。
記事内では「ニシコリのバリエーションの多さ、そして創造性の高さは知られるところだ。ただ、フォニーニが素晴らしい動きと、様々なバリエーションのショットを組み合わせてきたことで、ニシコリは最後まで本来のプレースタイルを発揮しきれなかった」と言及。故障の影響から、コート上でらしさを出せなかったことを指摘している。
ATP公式サイトでは、ノーシードながら勝利したフォニーニの勝利を、「ニシコリを打ち倒した」とのタイトルで報じた。
「今この瞬間、僕はただただ幸せだ。もちろん、自分にとっては大きな、大きなトーナメントだからね」と、錦織との通算3度目の対戦で初勝利を挙げたフォニーニのコメントを掲載。「自分自身のパフォーマンスに満足しているし、ゲームに集中してベストを尽くそうとした。結果は夢のようだ」と強豪相手の勝利を手放しで喜んでいる。
錦織が目標と掲げるマスターズ制覇はまたしてもお預けとなった。コンディションを取り戻して、5月の全仏オープンをはじめとしたクレーコートのシーズンで逆襲を果たせるだろうか。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images