「オオタニを残留させたい」 エ軍オーナーが契約延長を熱望する理由「彼は世界で最も…」
球団売却の方針を撤回した米大リーグ・エンゼルスのオーナー、アート・モレノ氏は今季限りで契約満了となる大谷翔平投手の契約延長を熱望していることを明らかにした。米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。
米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じる
球団売却の方針を撤回した米大リーグ・エンゼルスのオーナー、アート・モレノ氏は今季限りで契約満了となる大谷翔平投手の契約延長を熱望していることを明らかにした。米地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。
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米フロリダ州で行われているMLBのオーナー会議に出席したモレノ氏は「私はオオタニを残留させたいと思っている。彼は唯一無二で、素晴らしい人間だ。間違いなく世界で最も人気のある選手の1人でもある。国際的なスターでチームメートとしても最高だ。厳しい鍛錬を続けている。愉快な男でもある。ファンとの関係性も素晴らしいね」と二刀流のスーパースターを絶賛した上で、契約延長を熱望したという。
2014年シーズン以降、プレーオフ進出を逃しているエンゼルスは昨季73勝89敗と大きく負け越し、ア・リーグ西地区3位に終わっていた。大谷は最優先事項を「勝利」と語り、プレーオフ進出を明確に切望している。
モレノ氏も大谷のプレーオフ悲願を理解しているようで、「我々は勝たなければいけない。フィールド上でより良い仕事をしなければ」と語っていたという。一方、記事ではライバル球団幹部の見立てとして、エンゼルスが大谷と契約延長を実現する可能性について「5%」と分析し、厳しい状況にあると報じている。
「我々も他のどの球団と同じ可能性があると言いたい」と語ったというモレノ氏は新たな契約で大谷が手にすると予想されている史上初の総額5億ドル(約657億円)のメガディールに関しても、「経済面で我々の球団は常にトップ10に入っている。だから問題外という数字ではない」と捻出可能と主張していたという。
その一方で、今季のトレード期限までに契約延長できなければチームの戦績次第で大谷と引き換えに、プロスペクトを獲得する可能性は残されている。
「彼をトレードする可能性があったのは事実だが、どうやったら、サイ・ヤング賞クラスのメジャーの先発投手と明確なMVPタイプ(の打者)を見返りに獲得できるというのか。そんなトレードは可能なのか。不可能だ」
昨季もMVP候補だった二刀流を引き換えに満足できるトレードは存在しないとモレノ氏は持論を展開したという。
「彼は我々の方針とうまく合致している。我々はエンタメビジネスにいる。ファンには球場に足を運んでもらいたいし、最高の経験をしてもらいたい」
大谷への絶大な評価を口にしているモレノ氏。大谷悲願のプレーオフ進出で契約延長を手繰り寄せることができるだろうか。
(THE ANSWER編集部)