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国枝慎吾、検討される国民栄誉賞「大変光栄」 連絡は今月「車いすテニスが評価された」

車いすテニスの国枝慎吾さんが7日、都内にある所属先のユニクロ有明本部で現役引退会見を行った。4大大会では男子世界歴代最多50度の優勝を誇り、4大大会とパラリンピックで優勝する「生涯ゴールデンスラム」を達成した38歳。先月22日に世界ランク1位のままSNSで引退を報告した世界的レジェンドは、国民栄誉賞の授与検討に入ったことに喜びを示した。

都内で引退会見を行った国枝慎吾【写真:中戸川知世】
都内で引退会見を行った国枝慎吾【写真:中戸川知世】

都内で引退会見

 車いすテニスの国枝慎吾さんが7日、都内にある所属先のユニクロ有明本部で現役引退会見を行った。4大大会では男子世界歴代最多50度の優勝を誇り、4大大会とパラリンピックで優勝する「生涯ゴールデンスラム」を達成した38歳。先月22日に世界ランク1位のままSNSで引退を報告した世界的レジェンドは、国民栄誉賞の授与検討に入ったことに喜びを示した。

 引退を発表後、岸田文雄首相が国民栄誉賞の授与を検討する考えを示した。国民栄誉賞は過去に27例あり、国枝さんが受賞すればスポーツ界では2018年7月のフィギュアスケート・羽生結弦以来13例目。パラスポーツ界で初となる。

 国枝さんは国民栄誉賞に関してこう語った。

「私の方にも2月、先週の金曜日に連絡があって、検討しているという話だった。それを受けた時には、車いすテニスが評価された、自分自身がやってきたことが評価されたと大変光栄に思いました」

 会見には約200人の報道陣が集結。20台以上のテレビカメラが主役を捉え、ネットなどでも生中継された。

 国枝さんは9歳の時に脊髄腫瘍を発症し、下半身麻痺に。小学6年で車いすテニスに出会った。4大大会は男子シングルス通算28度、ダブルスは22度優勝。シングルスでは全豪11回、全仏6回、ウィンブルドン1回、全米7回の優勝を誇る。

 パラリンピックは2004年アテネから、日本選手団の主将を務めた21年東京まで5大会連続出場。シングルスでは08年北京、12年ロンドン、東京で金メダルを獲得した。アテネではダブルスでも優勝。昨年7月のウィンブルドンを初めて制し、パラリンピックの金メダルと合わせた「生涯ゴールデンスラム」を男子で初めて達成した。

(THE ANSWER編集部)


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