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ジャンプスーツ問題、現役選手が不正蔓延を怒りの暴露「どの選手もインチキをしているよ」

手作業の検査に限界、くまなく調べられるのは選手の半数程度

 こうした背景もあり、スイスの選手もスーツのサイズを規定ギリギリまで大きくするグレーゾーンのせめぎ合いに出ているという。記事によると、国際スキー連盟(FIS)検査責任者のクリスティアン・カトル氏は、手作業で行われる検査に「常に100%精確とはいかない」と改善の余地があることを認めたといい、将来的にはデジタルによる補助が導入される見込みだ。しかし、同紙が「さらなる問題」と指摘したのは、検査が不十分であること。

 スイス・スキー連盟のジャンプ部長のベルニ・シェトラーは抜け道に憤り、「選手の用具は飛び終えた後に徹底的に検査されるべき」と主張。しかし、これは配置できる検査官などの体制の問題から不可能といい、くまなく検査できるのは出場選手の半数程度が限界であると記事は否定的だった。さらに、同紙は「それゆえにスーツが作戦になってしまっているのだ」と記した。

 予防策として、前述のスイス人コーチは「規則を少なくして、その代わりしっかり検査する。ルールが色々あり過ぎて、検査官1人や2人ではカバーしきれない。さらにジャンプ台の上に大きな検査(スペース)を設置するのも一つの手だ」と提案。1月のW杯札幌大会では初めてこの案が実施され、反応は好意的だったが、他のジャンプ台ではスペースの問題もあり、課題が残るという。記事では「スキージャンプにおいて、用具検査は最大のミステリーであり続ける」と訴えた。

(THE ANSWER編集部)


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