出場国巡り苦渋の決断、縁ある2チームがWBC決勝へ 中傷にさらされた米右腕が怒り
出場国の選択は「とても難しい決断」
2次ラウンドでプエルトリコと対戦した際にはストローマンが先発登板。5回途中を8安打4失点で降板した。その直後も母がツイッターで「プエルトリコのファンが息子そして私に対して酷いコメントをしている。それを見て悲しいし、困惑している」と綴り、ストローマンが「僕たちは大丈夫だ。そのような考えや言葉は許せないね。愛しているよ」と応えるやり取りがあったという。
ストローマン自身、両チームの狭間で悩んだ時期もあったようで、米国代表での出場を決断した際、「とても難しい決断だった。ごめんね、母さん」とツイートしていたことも、記事の中で紹介されている。
そんな右腕は今では米国代表でのプレーに集中しているようで、プエルトリコとの決勝戦にも登板を予定しているという。記事の中で右腕は「待ちきれないよ。試合に出るのが待ちきれない」とコメントしている。
WBCではその規定により、出場する国や地域の選択肢を複数持つ選手もいて、過去の大会と別のチームで出場している者もいる。ストローマンは今回が初出場だが、近年メジャーで頭角を現してきただけに、プエルトリコのファンからも期待を寄せられていたようだ。そのため、ストローマンの決断を“裏切り”と感じたファンもいたのかもしれない。
自分自身に関係が深いチーム同士が決勝で相まみえることになったストローマン。迎える決戦では米国とプエルトリコのファンから大きな注目を浴びるに違いない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer