ウィザーズからトレードで移籍

　米プロバスケットボール（NBA）・ウィザーズの八村塁が、レイカーズにトレード移籍することが23日（日本時間24日）に正式決定した。ウィザーズはケンドリック・ナンとドラフト2巡目指名権を3つ獲得する。米メディアは「レイカーズが待ち望んでいたウイングのアップデートを実現。今シーズン、そしてもしかすると将来においても」と八村の加入が名門チームにもたらす影響を紐解いた。

　セルティックスと並んでNBA最多17度のファイナル優勝を誇るレイカーズだが、12月に主力のアンソニー・デイビスが怪我で離脱するなど、現在は22勝25敗と負け越し、西カンファレンス12位に沈んでいる。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「ルイ・ハチムラのレイカーズへのトレード：この動きがいかにロサンゼルスの今と将来を助けるか」と題してこの移籍を分析した。

　2月に25歳になる八村について、同メディアは「レイカーズがフロントコートに切望していたサイズ（身長6フィート8インチ＝約203センチ、体重230ポンド＝約104キロ）と長さ（ウイングスパン7フィート2インチ＝約218センチ）、そして運動能力を持っている」と紹介。「どちらのフォワード位置もこなせる彼の能力は、ロースターのポジション構成のバランスを保つ助けになる」と解説した。

　ウィザーズでは今季先発出場の機会がなかった八村だが、「初日から先発するかどうかは定かではないが、複数のチーム関係者が明かしたところによると、ローテーションが固まり次第、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの隣で先発するだろうと見られている」と先発での起用を予想した。

　八村獲得後もレイカーズがさらなる補強を行う可能性に触れつつ、「次になにが起ころうと、ハチムラのトレードはレイカーズのロブ・ペリンカGMとフロントオフィスにとって、明白な勝利だ」と名門チームにプラスをもたらすものであると評価している。

　八村は来夏に制限付きフリーエージェント（FA）となる見込みだが、同メディアは「レイカーズはハチムラを保持することに関心を示しており、今オフに制限付きFAで再度契約する見込みだ」とのリーグ関係者の談を紹介。来季以降もレイカーズに留まる可能性に言及した。