イタリア・セリエAで見せた「お家芸」

　バレーボールのイタリア1部ミラノに所属する男子日本代表の石川祐希が、新年最初の試合で披露したフェイクセットが話題だ。現地時間8日に行われたシエナ戦で18得点をマークし、勝利に貢献。敵を欺くトスでも存在感を示したが、実際の動画を欧州のバレーボールメディアが公開。海外、日本のファンから「彼のトレードマーク」「お家芸」といった反響が寄せられている。

　完全に裏をかいた。アウェーで行われたレギュラーシーズン後半戦、第3節のシエナ戦の第2セットだ。10-10で迎えた場面、相手が返したボールを、味方が1本目で自陣中央に上げた。これに反応した石川はバックアタックの体勢からジャンプ。しかし、打つと見せかけて空中でトスに切り替えた。フェイクに引っかかった相手ブロッカー2人は飛び上がってしまい、レフトのメルガレホのブロックにつけず。完全に欺く形でポイントを奪った。

　過去には日本代表戦でも見せていた石川のフェイクセット。人気漫画「ハイキュー!!」の作中に登場する技と重なることでも話題になった。スイスのバレーボール専門メディア「バレーボール・ワールド」のツイッターは「オーユウキ！　イシカワがこのプレーで自身の有名な動きをイタリアンリーグに持ってきた」と文言を添えて今回の動画を公開した。

　海外ファンからは「GOAT（史上最高）」「お気に入りのムーブ」「これは本当に彼のトレードマークの動き。ザ・ユウキ・イシカワ・セット」「フェイクセットを開拓し、普及させ、完璧なものにする男、ユウキ」といったコメントが書き込まれ、日本のファンからも「龍神さんではお家芸のフェイクセット」「相手チームも完全に石川くんが打ってくると思ってブロック飛んでる みんな上手いね～」と反響が寄せられている。