松山英樹Vの39年前に脚光浴びた日本人、奇跡のイーグル舞台裏「嫌だ、と打ったのが…」
米男子ゴルフのソニー・オープンは12日(日本時間13日)、米ハワイ州ワイアラエCC(7044ヤード、パー70)で開幕する。松山英樹(LEXUS)の連覇に注目が集まる一方で、今もなお語り継がれるのは40年前に青木功氏が決めた“奇跡のイーグル”。PGAツアーはレジェンドのインタビュー動画を公開。明暗が分かれた2人が当時を振り返っている。
ソニーOPの前身、1983年ハワイアン・オープン
米男子ゴルフのソニー・オープンは12日(日本時間13日)、米ハワイ州ワイアラエCC(7044ヤード、パー70)で開幕する。松山英樹(LEXUS)の連覇に注目が集まる一方で、今もなお語り継がれるのは40年前に青木功氏が決めた“奇跡のイーグル”。PGAツアーはレジェンドのインタビュー動画を公開。明暗が分かれた2人が当時を振り返っている。
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栄光は色褪せない。ソニー・オープンの前身だった1983年のハワイアン・オープン。青木氏は首位のジャック・レナーを1打差で追う18番で、2打目をラフに入れた。このホールでパーならV逸、バーディーでもプレーオフという中、ピッチングウェッジ(PW)で放った第3打はグリーンでワンバウンドし、そのままカップに吸い込まれた。劇的なチップインイーグルで逆転優勝。日本人初のPGAツアー優勝の偉業を成し遂げた瞬間だった。
PGA公式ツイッターは当時の映像とともに、青木氏のインタビュー動画を公開。「40年前はこんなことができたんですね。こんないいスイングしたのは初めてだよ」と笑っていた。「日本の人にとって、常夏の島・ハワイという憧れの島なので、そこで勝てたということが私にとって人生の一つの変わり目。神様が(ギフトを)くれたんだなと思いますよ」と優勝の意味も語った。
ショットまでの流れについても触れ、「キャディーが9番(アイアン)じゃないと届かない、って言ったのを『嫌だ』って言ってピッチングウェッジを取った。ピンとグリーンの真ん中に乗せないとバーディー取れないから『嫌だ』って打ったのが入っちゃった。そのくらいアドレナリンが出ていたのかな」とクラブ選択の経緯を振り返った。
一方、アテスト会場でスコアカードを提出していた最中にV逸の瞬間を迎えたレナー氏も今回、インタビュー動画に登場。「(決めた瞬間は)全くなにも見えなかった。突然、沈黙の呼吸が一瞬あり、そしてどよめきが爆発した。私はただ(ピンの)近くに打ったんだと思った」などと当時を回顧した。
松山の優勝から39年前の出来事。この動画に海外ファンからは「勝利の興奮と敗北の苦痛!」「生で見ていたのを覚えている」といった反響が寄せられている。
(THE ANSWER編集部)