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石井慧がボクシング引退表明「もうこれで最後」 転向2戦目はドロー「やっぱり難しい」

ボクシングのヘビー級4回戦が6日、エディオンアリーナ大阪で行われ、北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの総合格闘家・石井慧(ミツキ)がハン・チャンス(韓国)と1-0の引き分け(39-37、38-38×2)だった。リングネーム「サトシ・イシイ」として出場。プロボクシングデビューから2連勝はならなかった。試合後の会見では「もうこれで最後にします、ボクシング」と引退を表明した。

引き分けとなった総合格闘家・石井慧【写真:津高良和】
引き分けとなった総合格闘家・石井慧【写真:津高良和】

柔道五輪金メダリスト

 ボクシングのヘビー級4回戦が6日、エディオンアリーナ大阪で行われ、北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの総合格闘家・石井慧(ミツキ)がハン・チャンス(韓国)と1-0の引き分け(39-37、38-38×2)だった。リングネーム「サトシ・イシイ」として出場。プロボクシングデビューから2連勝はならなかった。試合後の会見では「もうこれで最後にします、ボクシング」と引退を表明した。

 112.5キロイシイが迫力を見せた。サウスポーから開始10秒ほどで左オーバーハンドが炸裂。会場をどよめかせた。国内では珍しい最重量ヘビー級。2回はノーガードで拳を振り回す相手に後退させられる場面が目立った。3回も攻めあぐね、クリンチで逃れる展開。最終4回も体をくっつけた状態からパンチを打ったが、打開できないまま引き分けに終わり、苦い表情を浮かべた。

 会見では「煮え切らない試合になった。やっぱりボクシングは難しい」と言葉少なにコメント。対戦相手については「強かったです」とポツリ。続けて「もうこれで最後にします、ボクシング。ありがとうございました」とだけ言い残し、足早に会見場を後にした。

 昨年8月にクロアチア国籍とライセンスでプロボクサーデビューした36歳。この日までに日本人ボクサーとしてのライセンス登録を完了させ、大阪・ミツキジム所属選手となった。デビュー戦は高山秀峰(スパイダー根本)との同級4回戦で判定勝ち。試合内容から日本ボクシングコミッションのプロテストを免除されていた。

 一方、ハンは「ハードなファイトだった。凄く疲れた。相手は体が強い。柔道の経験もあるし、抑えられた。やりたいことをうまくできなかった」と吐露。「イシイはやっぱり凄く強い。だから、これからは面白いと思う。世界でも、アジアでも、ボクシングを続けていたら凄くファンがついてくると思う」と称え、「もし負けていたら現役を続けるかわからなかった。引き分けは予想外。もし、日本で試合できるチャンスがあれば是非やりたい」と前を向いた。

 今回の興行は、元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏がファウンダーとしてプロモートする「3150FIGHT Vol4」。第4弾にして初めて世界戦を手掛け、全試合をABEMAで無料生配信する。メインイベントでは2度目の防衛戦となるWBO王者・谷口将隆(ワタナベ)が挑戦者の同級2位メルビン・ジェルサレム(フィリピン)と対戦。セミファイナルでは世界初挑戦となるIBF5位・重岡銀次朗(ワタナベ)が王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑む。

(THE ANSWER編集部)


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