女子ゴルフの「優勝シーンで今季一番感動」 金田久美子、復活V直後に撮られた涙の1枚
2022年も残すところ、あとわずか。女子ゴルフ界では今シーズンも数々の名場面が生まれた。ファンから「今シーズンの優勝シーンで一番感動した」との声が上がったのが、10月の樋口久子 三菱電機レディスで11年189日ぶりの復活優勝を飾った金田久美子(スタンレー電気)。とりわけ優勝を決めた直後、涙したキンクミの表情をとらえた1枚の写真に大きな感動が寄せられた。
樋口久子 三菱電機レディスで史上最長ブランクVを飾った金田久美子
2022年も残すところ、あとわずか。女子ゴルフ界では今シーズンも数々の名場面が生まれた。ファンから「今シーズンの優勝シーンで一番感動した」との声が上がったのが、10月の樋口久子 三菱電機レディスで11年189日ぶりの復活優勝を飾った金田久美子(スタンレー電気)。とりわけ優勝を決めた直後、涙したキンクミの表情をとらえた1枚の写真に大きな感動が寄せられた。
新世代が続々と台頭する女子ゴルフ界。しかし、33歳になったキンクミが涙した1枚の写真は、ゴルフファンにもらい泣きを誘った。
樋口久子 三菱電機レディス最終日。通算9アンダーの首位で迎えた金田はウィニングパットを沈めると、目元を押さえ、こみ上げるものを抑え切れない。キャディーから水をかけられ、手荒い祝福。「天才少女」と呼ばれたキンクミが、33歳になり、ついに2勝目を掴んだ。なんとも感動的な場面だった。
ファンからは「今シーズンの優勝シーンで一番感動した」の声も上がった大会。涙する金田の写真を日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)大会公式ツイッターが「樋口久子三菱電機レディス 涙、そして歓喜 初優勝から11年189日の時を経て、金田久美子がJLPGAツアー2勝目!」と公開すると、「これを見てまた泣きそうになった」などの声も上がり、ゴルフを愛する人の心に刻まれる名場面になった。
優勝後の会見で、金田は5、6年前にどん底だった壮絶なスランプ時代も告白した。
「ドライバーはキャリー140ヤードのチーピンしか出ず、アイアンはフェアウェーからもグリーンに乗せられず、50センチのパットも入らない。『こんな恥ずかしいゴルフなら、やってもしょうがない』と思ったし、ゴルフ場を見ると涙が出てきて……。体も反応して、じんましんが出て、吐いたりもしました」
SNSで料理やファッションの写真を載せると、心ないバッシングも浴び、メンタル的に堪えた時期もあった。プロのキャリアを諦めることも考えた金田。その過程を多くのファンも知るからこそ、ツアー施行後の最長ブランクとなる優勝は胸を打ち、感動を呼ぶことになった。
12月に行われたJLPGA年間表彰式では「敢闘賞」とともに「ベストコメント賞」を受賞した金田。「本当に11年間長くて、その分嬉しかったです。本当は喋るのが凄く苦手なので、この素晴らしい賞をいただけると思わずビックリしました」と語り、2023年に向けても意欲をのぞかせていた。
34歳を迎える来シーズンも華やかなキンクミスマイルがコースに咲くことを多くのファンも願っている。
(THE ANSWER編集部)