日本人が「清掃する理由を世界に示せた」 W杯で響いた“当たり前”をカタール記者称賛
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)はアルゼンチンの36年ぶりの優勝で幕を閉じた。地元カタールの放送局「アルジャジーラ」は5人の局員が大会で最も気に入った瞬間を選出する形で大会を回顧。日本サポーターが客席で行っていた清掃活動も「後片付けが『ATARIMAE(当たり前)』であり、それがピッチ上の敬意とスポーツマンシップに帰着する」と脚光を浴びた。
開催国メディアの女性記者が日本サポーターの清掃活動に脚光
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)はアルゼンチンの36年ぶりの優勝で幕を閉じた。地元カタールの放送局「アルジャジーラ」は5人の局員が大会で最も気に入った瞬間を選出する形で大会を回顧。日本サポーターが客席で行っていた清掃活動も「後片付けが『ATARIMAE(当たり前)』であり、それがピッチ上の敬意とスポーツマンシップに帰着する」と脚光を浴びた。
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日本が戦った全4試合はもちろん、今大会の開幕戦でもサムライブルーのユニホームを着た日本のサポーターが試合後、客席でゴミを拾う姿が目撃された。SNS上に実際の動画や画像が投稿されると瞬く間に拡散。世界中で話題となり、フランス、モロッコ、ガーナ、サウジアラビアなど他国のサポーターも追従し、海外メディアでも多く取り上げられた。
大会後、「アルジャジーラ」は「局員のピック:私のW杯2022の一番お気に入りの瞬間」との見出しで大会を振り返り、サンドラ・ガスマン記者は「W杯のハイライトは日本がドイツに勝ち、試合後に日本のファンが客席を清掃する理由を世界に示せたことだ」とし、大阪生まれ大阪育ちという自身の背景を説明した。
大会期間中に「なぜ、日本人はゴミ拾いをするのか」をテーマに試合会場で多くの日本人サポーターに直撃取材していたガスマン記者は「日本人ファンの清掃が話題になり始めた時、私たちは後片付けが『ATARIMAE』であり、それがピッチ上の選手同士の接し方に繋がる敬意とスポーツマンシップに帰着することを説明しようと試みた」と当時の取材を引き合いに出しながら、清掃の文化的側面にも注目した。
記事では、アフリカ勢史上初の4強入りを果たしたモロッコの快進撃や、リオネル・メッシがトロフィーを持ち上げた瞬間などが選出された。
(THE ANSWER編集部)