アルゼンチンPK戦の末36年ぶりW杯制覇! メッシ2Gで有終、エムバペ衝撃ハットもV2ならず
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は18日(日本時間19日)、決勝でアルゼンチンとフランスが激突。延長戦を終えて3-3と決着がつかず、PK戦に突入。アルゼンチンがこれを4-2で制し、36年ぶり3度目の優勝を掴んだ。今大会が最後のW杯と公言しているFWリオネル・メッシは2得点で有終の美を飾った。一方、フランスはFWキリアン・エムバペがハットトリックの大活躍。今大会8得点で得点王となったが、60年ぶり3チーム目の連覇は逃した。
カタールW杯決勝、得点王は8Gのエムバペに
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は18日(日本時間19日)、決勝でアルゼンチンとフランスが激突。延長戦を終えて3-3と決着がつかず、PK戦に突入。アルゼンチンがこれを4-2で制し、36年ぶり3度目の優勝を掴んだ。今大会が最後のW杯と公言しているFWリオネル・メッシは2得点で有終の美を飾った。一方、フランスはFWキリアン・エムバペがハットトリックの大活躍。今大会8得点で得点王となったが、60年ぶり3チーム目の連覇は逃した。
【特集】初代金メダリストが次世代に繋ぐサポートの輪「夢を持ってくれたら」 / スケートボード・堀米雄斗選手インタビュー(GROWINGへ)
120分間を超える熱戦。大勢のサポーターの声援を受け、アルゼンチンが頂点に立った。試合が動いたのは前半21分。FWディマリアがペナルティエリア内に侵入。ここでフランスのFWデンベレが倒してしまった。PKと判定され、キッカーはメッシ。冷静に左足でゴールネットを揺らし、先制ゴールで今大会6得点目となった。
アルゼンチンはさらに前半36分、カウンターから右サイドに開いていたアルバレスがスルーパス。これに反応したマックアリスターがゴール前にラストパスを送り、左から走り込んできたディマリアが得点。リードを広げ、ディマリアは目に涙を浮かべていた。
劣勢となったフランスは、前半41分にデンベレ、ジルーをベンチに下げ、コロムアニとチュラムをピッチへ送り出した。前半は2-0でアルゼンチンリードのまま折り返し。後半26分にはグリーズマンとエルナンデスも交代させたフランスは、後半34分にコロムアニが倒されてPKを獲得。FWキリアン・エムバペが決めて1点差に迫った。
さらに1分後だった。エムバペが浮き球に反応。右足で強烈なボレーを放つと、低く抑えられたボールががゴール右隅に突き刺さった。試合は振り出しに。エムバペは歓喜を爆発させた。
試合はそのまま延長戦に突入。後半4分、アルゼンチンはラウタロ・マルティネスが右足で強烈なシュート。GKロリスのスーパーセーブにあったが、こぼれ球にメッシが反応して押し込んだ。勝ち越しゴールにアルゼンチンは歓喜。これで終わったか……と思われた。
しかし11分、フランスはエムバペのシュートがペナルティエリア内にいたモンティエルの右腕に当たり、PKを獲得。これを決めてまたも同点に追いついた。エムバペはハットトリックを達成。今大会8得点となった。
試合はPK戦に突入。1人目はエムバペ、メッシがともに決めたが、フランスの2人目コマンのシュートをアルゼンチンGKエミリアーノ・マルティネスがシャットアウト。フランスは3人目のチュアメニも枠外に外して万事休す。最後はアルゼンチンの4人目モンティエルが決め、アルゼンチンの優勝が決まった。
アルゼンチンはグループリーグ(GL)初戦でサウジアラビアに1-2とまさかの逆転負け。それでもメキシコ、ポーランドを下してC組1位でGLを突破すると、決勝トーナメント1回戦ではオーストラリアに2-1で勝利。続くオランダ戦はPK戦をものにし、準決勝では前回準優勝のクロアチアに3-0で完勝。最後は強敵フランスを下した。
今大会が最後のW杯と公言している35歳のメッシは、この試合で元ドイツ代表MFローター・マテウス氏を抜いて大会史上最多となる出場26試合を達成。通算出場時間もパオロ・マルディーニ(イタリア)の2217分を更新した。PK弾で決勝トーナメントは4戦連続ゴールとなり、こちらも史上初となった。
(THE ANSWER編集部)