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W杯決勝で衝撃の頭突きが社会問題化 フランスの“魔法使い”の最終戦は一発レッド【W杯事件簿】

1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。2006年ドイツ大会決勝ではフランス代表の“魔法使い”が相手選手に衝撃的な頭突きを見舞って、レッドカードで退場。サッカーの枠を超えて、一時は社会的問題にも発展した。

2006年ドイツ大会決勝でレッドカードを掲示されるフランスのMFジネディーヌ・ジダン【写真:Getty Images】
2006年ドイツ大会決勝でレッドカードを掲示されるフランスのMFジネディーヌ・ジダン【写真:Getty Images】

W杯で起こった事件を振り返る

 1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。2006年ドイツ大会決勝ではフランス代表の“魔法使い”が相手選手に衝撃的な頭突きを見舞って、レッドカードで退場。サッカーの枠を超えて、一時は社会的問題にも発展した。

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 2006年ドイツ大会決勝に駒を進めたフランスはイタリアと対戦。注目を集めたのは、この大会限りでの代表引退を表明していたMFジネディーヌ・ジダン。準々決勝ブラジル戦ではFWアンリの決勝ゴールをアシストし、準決勝ポルトガル戦では自らのPKが決勝点となるなど調子を上げて優勝に王手をかけた。

 決勝でも先制のPKを決めたジダン。1-1のまま突入した延長後半に事件は起きた。イタリアゴール前でプレーしていたジダンは相手にクリアされたことで自陣に戻ろうとした時、ジダンのマークについていたイタリアDFマテラッツィに声をかけられると、無言のままマテラッツィの胸元に頭突き。イタリア選手のアピールを受けて確認作業を行った主審はジダンにレッドカードを提示。フランス代表での最後の試合はあっけない幕切れだった。

 試合はPK戦の末にイタリアが勝ち、フランスは準優勝。レッドカードを受けたとはいえ、大会全体の活躍が評価されたジダンは、ゴールデンボール賞(大会MVP)を獲得した。当初、この事件はマテラッツィによるジダンの家族への侮辱発言が発端と言われたことで、サッカーの枠を超え、社会問題にも発展した。

(THE ANSWER編集部)

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