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大詰めW杯の裏で衝撃の大暴動 ファン暴徒化&乱入→GK襲撃で試合中止に「極悪非道だ」

サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で16強に進出して熱狂を呼んだオーストラリアでショッキングな事件が発生した。同国1部リーグ(Aリーグ)の“メルボルン・ダービー”の試合で試合中に多数の観客がピッチに乱入。相手チームのGKが襲撃され、試合が中止となった。SNS上で公開された動画には「最悪の出来事」「極悪非道」といった反響が寄せられ、大詰めを迎えたW杯の裏でサッカー界に衝撃が走った。

メルボルン・シティーとメルボルン・ビクトリーの試合でファンが乱入する事件が発生した【写真:Getty Images】
メルボルン・シティーとメルボルン・ビクトリーの試合でファンが乱入する事件が発生した【写真:Getty Images】

豪州のメルボルンダービーは前半20分で中止

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で16強に進出して熱狂を呼んだオーストラリアでショッキングな事件が発生した。同国1部リーグ(Aリーグ)の“メルボルン・ダービー”の試合で試合中に多数の観客がピッチに乱入。相手チームのGKが襲撃され、試合が中止となった。SNS上で公開された動画には「最悪の出来事」「極悪非道」といった反響が寄せられ、大詰めを迎えたW杯の裏でサッカー界に衝撃が走った。

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 ピッチ内は無法地帯と化した。17日に行われたAリーグのメルボルン・シティーとメルボルン・ビクトリーによるダービーマッチ。前半21分を経過した時、ビクトリーのファンが集まるゴール裏から発煙筒らしきものが投げ入れられ、試合が中断。すると、多くのビクトリーのファンがピッチ内になだれ込み、シティーのGKトム・グローバーは顔面に金属製のごみバケツのようなものを投げつけられた。

 警備スタッフ、シティーの選手たちと暴徒化した観客が入り乱れ、ピッチは収拾がつかない状況に陥った。両チームの選手たち、審判は一斉に撤収。襲撃されたグローバーは顔を押さえながら、スタッフに付き添われて退散した。

 オーストラリアの放送局「ABCスポーツ」の記者兼コンテンツ・プロデューサー、エヴァン・モーガン・グレアム氏は、自身のツイッターで動画を公開。「メルボルンダービーの20分に到底受け入れることのできない見苦しいシーン。グローバーがばか者にゴミバケツを投げつけられた。ひどい。ゲームは中断。オーストラリアのサッカーにとってこれ以上悪いことはない」とつづった。

 この動画には「あいつを牢屋にぶち込んでくれ」「オーストラリアのスポーツで見た最悪の出来事」「極悪非道」「これはひどい」「流血のAリーグ」「恥ずべきこと」「グローバーが観客に向かって発煙筒を投げ返し、APL(オーストラリアサッカー連盟)が機動隊を出動させた。ファンに配慮しないAPLが100%悪い」「とんでもなく不愉快」「この人たちには抗議の本質が欠けている」といった怒りのコメントが寄せられている。

 年間王者をリーグ戦上位クラブによるプレーオフで決定するAリーグ。決勝戦はリーグ戦成績上位クラブのホームスタジアムで開催されてきたが、リーグ側が来年から3年間、シドニーでの決勝開催固定を決定したことが今回の暴動の背景にあるとみられる。

 リーグ側の決定に怒ったサポーターはこの日までに各試合で抗議活動を行っており、メルボルン・ダービーでも前半20分過ぎにサポーターがスタジアムから引き揚げる予定だったとされている。だが、最初に投げ入れられた発煙筒をグローバーが投げ返したことで観客席がヒートアップしてしまったようだ。

(THE ANSWER編集部)

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