W杯で“神の子”に突然訪れた衝撃のラスト 数々の伝説を汚したドーピングで大会追放【W杯事件簿】
1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。1994年米国大会では“神の子”がまさかのドーピング違反で大会追放処分に。世界最高のフットボーラーに訪れた衝撃のラストに全世界が揺れた。
W杯で起こった事件を振り返る
1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。1994年米国大会では“神の子”がまさかのドーピング違反で大会追放処分に。世界最高のフットボーラーに訪れた衝撃のラストに全世界が揺れた。
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アルゼンチンが生んだ世界最高の選手の一人、ディエゴ・マラドーナ。1986年メキシコ大会準々決勝イングランド戦では“神の手”によるゴールと、W杯史上最高のゴールと称される5人抜きからのゴールという2つの伝説をたった1試合で打ち立てた。
1990年イタリア大会の準優勝を挟んで迎えた1994年米国大会。南米予選で苦しんだアルゼンチンはオーストラリアとの大陸間プレーオフを制して本大会出場を果たした。マラドーナは1991年のドーピング検査でコカインが検出され、15か月の出場停止処分が明けた1993年2月に代表復帰。オーストラリア戦でレギュラーに戻ると本大会グループリーグ初戦のギリシャ戦で豪快なミドルシュートを決めた。
ところが、2戦目のナイジェリア戦後のドーピング検査でエフェドリンなど使用禁止薬物が検出され、国際サッカー連盟(FIFA)はマラドーナを大会から即時追放。併せて15か月間の出場停止処分を科した。以後、代表に選出されることはなく、マラドーナのW杯は衝撃的な形で幕が下ろされた。
(THE ANSWER編集部)