DFが恐怖の“ヒザ蹴り”で顔面骨折も…強豪撃破に沸いたサウジ、国王は異例の祝日発表
世界を熱狂させているサッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)も、残すところ決勝と3位決定戦の2試合となった。日本代表も大金星で盛り上げた今大会。ここまで注目されたトピックを振り返る。今回はサウジアラビア。グループリーグでアルゼンチンを撃破。翌日が急遽、祝日になってしまうなどお祭り騒ぎとなった。
W杯も残り2戦、今大会の各国トピックを振り返る
世界を熱狂させているサッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)も、残すところ決勝と3位決定戦の2試合となった。日本代表も大金星で盛り上げた今大会。ここまで注目されたトピックを振り返る。今回はサウジアラビア。グループリーグでアルゼンチンを撃破。翌日が急遽、祝日になってしまうなどお祭り騒ぎとなった。
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グループリーグ初戦、FIFAランク51位だったサウジアラビアは、優勝候補の同3位アルゼンチンと対戦した。前半、VAR判定からPKを献上。相手エースのリオネル・メッシに決められ先取点を奪われ、0-1で後半へ。ここから驚きの逆転劇が生まれた。同3分にカウンターからアルシェハリが同点ゴール。その5分後にはアルダウサリが右足を振り抜くと、ボールはGKの手を弾きゴールへ吸い込まれた。
その後、13分を超えるアディショナルタイムでも得点を許さず。アルゼンチンの無敗記録36を止め、不利予想を覆す見事な勝利を収めた。海外メディアも驚きを隠せなかった衝撃のジャイアントキリング。サウジアラビアのサルマン国王は、試合翌日の23日を国の祝日とすると急きょ発表し、同国政府が展開するイベントの入場料も無料になるなどお祭り騒ぎとなった。
サウジアラビア戦の翌日に行われた日本―ドイツ戦で日本が勝利した際にも、ツイッター上では「日本も祝日になるのでは?」との投稿も散見されるなど影響は波及した。
アルゼンチン戦では決死の守備で生まれてしまった痛々しいシーンも。GKアルオワイスが跳びあがってパンチング。この時、交錯した味方DFアルシャハラニの顔面に左膝がモロに当たってしまった。アルシャハラニは背中から倒れ、立ち上がれず。担架で運ばれて交代した。
アラブ首長国連邦紙「ガルフ・トゥデー」は「アルシャハラニがGKとの恐ろしい衝突の後、顎の骨折と内部出血」の見出しで報じた。記事では「サウジアラビアの皇太子ムハンマド・ビン・サルマーンは、アルシャハラニに治療を受けさせるため、ドイツへ送るプライベートジェットを手配した」と説明。偶然にも“ヒザ蹴り”の形となる、恐怖のシーンだったようだ。
アルゼンチン戦で大いに注目を集めたサウジアラビアだったが、その後はポーランド、メキシコを相手に連敗。グループリーグ突破はならなかった。なおスペイン紙「マルカ」は、アルゼンチン戦後に「全選手が50万ユーロ(約7245万円)の価値があるロールス・ロイス ファントムのモデルを受け取る」と驚きの報道をしたものの、その後の会見で選手自らが否定している。
(THE ANSWER編集部)