井上尚弥の「素晴らしきフォトギャラリー」 米リング誌が激闘撮影した敏腕日本人を称賛
13日に行われたボクシングの世界バンタム級4団体統一戦でポール・バトラー(英国)を11回KOで下し、アジア人初の4団体統一を達成した井上尚弥(大橋)。試合中には亀になったバトラー相手に挑発を繰り出したり、最後は残忍なKO劇を演じたり、印象的なシーンが数々生まれた。世界で最も権威あるボクシング専門誌「ザ・リング」はこの試合を撮影した日本人写真家を、その写真とともに称賛している。
13日に行われたボクシングの世界バンタム級4団体統一戦でポール・バトラー(英国)を11回KOで下し、アジア人初の4団体統一を達成した井上尚弥(大橋)。試合中には亀になったバトラー相手に挑発を繰り出したり、最後は残忍なKO劇を演じたり、印象的なシーンが数々生まれた。世界で最も権威あるボクシング専門誌「ザ・リング」はこの試合を撮影した日本人写真家を、その写真とともに称賛している。
歴史的な一戦は数々の名場面が生まれた。
東京・有明アリーナ。4団体統一戦のリングに立った井上は圧倒的優位な前評判に相応しく、バトラーに対して優位に立った。徹底した防御を繰り出した英国ボクサー相手に挑発も繰り出しながら、11回にロープ際に追い込んでKOで決着させ、雄叫びを上げた。
「エースフォトグラファー、ナオキ・フクダによるイノウエ対バトラーの素晴らしき写真ギャラリー」
試合からほどなく、世界で最も権威ある「ザ・リング」の公式ツイッターはこう投稿した。
紹介したのは、この試合を撮影した日本人写真家・福田直樹氏の写真たち。2010年に全米ボクシング記者協会(BWAA)の最優秀写真賞を日本人として初めて受賞以来、同賞に何度も輝き、「ザ・リング」で同誌でメインカメラマンを務めたキャリアを誇る。
井上が引き締まった顔で入場したシーンから、試合中に激しくボディーを打ち込み、汗が飛び散るシーン、手数を出さないバトラーに対し、後ろ手を組んで挑発したシーン、そして、KOされたバトラーが苦悶の表情でキャンバスに倒れ込んだシーン――。
この日のリングで繰り広げられた名場面が、リングサイドの至近距離から19枚の写真で克明に記録されている。
「もう、このバンタム級には思い残すことなく、史上9人目という数字が物語っている厳しさ、スーパーフライ級時代からこの目標を掲げてやってきた。団体の垣根という問題もあり、遠回りしたけど、この12月13日、最高の日になりました! ありがとうございました!」
試合後のリングではこう喜びを語っていた井上。4団体統一というアジア人初の快挙は、数々の名写真とともにファンの記憶に刻まれる。