「主審が酷い試合に…あれは明らかにPKだ」 敗退のイングランド国内から恨み節が噴出
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝でフランスに1-2で敗れたイングランドの地元メディアやコメンテーターから、この試合で笛を吹いたサンパイオ主審に対して恨み節が漏れている。英ラジオ局「トークスポーツ」が報じた。
元イングランド代表のコメンテーターらが辛辣な意見
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝でフランスに1-2で敗れたイングランドの地元メディアやコメンテーターから、この試合で笛を吹いたサンパイオ主審に対して恨み節が漏れている。英ラジオ局「トークスポーツ」が報じた。
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問題視したのはイングランドが1-2とビハインドで迎えた後半35分、MFマウントがフランスDFエルナンデスにペナルティエリア内で倒された場面。VARのチェックがあり、サンパイオ主審によるオンフィールドレビューの結果、PKを獲得。これを蹴ったFWケインが外し、同点にはならなかった。
記事では「サンパイオは、エルナンデスがエリア内でマウントを跳ね飛ばした後、ボールを見もせずにプレー続行を指示した」と批判的に言及。「しかし、エルナンデスにはイエローカードすら提示されず。イングランドの選手たちは警告するよう主審を促さなければいけなかった」と記した。
同局でコメンテーターを務める元イングランド代表DFのスチュアート・ピアース氏はショックを受けていたという。「主審はとても酷い試合をした。本当に酷いものだったよ。あれは明らかにPKだろ。その場で判定できなかったのなら、最高峰の戦いなのに、このW杯は何か問題がある」と断罪したことを紹介した。
同じくコメンテーターを務めるジム・プラウドフット氏は「火を見るよりも明らかなのは、主審はピッチ上の全選手の信頼を失ったということ。彼は何が起きているのか分かっていないかのようだった」と、こちらも主審に対して冷ややかに指摘したという。
さらに同局でホストを務めるエイドリアン・デュラハム氏は「彼(主審)は衝撃的だった。この試合の後、大会を去ることを願うよ」と付け加えたという。その上で、記事では「デュラハムは落胆するだろう。FIFAはサンパイオを留まらせ、彼は決勝の笛を吹く可能性もあるのだから!」とFIFAに対しての皮肉も込めた。
また、記事では「マウントのPKは数ある物議を醸す判定の一つに過ぎなかった」と批判をやめず、「フランスの先制点はサカへのファウルに見えるプレーから繋がったものだった」「その後、ケインがペナルティーエリア内でウパメカノに倒されたが、FKもPKも与えられなかった」とまくし立てた。
「イングランドの選手は、ジルーの決勝点をアシストしたグリーズマンが、何度もタックルしていたにもかかわらず、2枚目のイエローカードを逃れていたことに激怒していた」とも言及。ベスト8で敗退したこともあって、厳しい指摘を繰り返していた。
(THE ANSWER編集部)