福岡市東区「KANA Golf Island」14日にオープン

　女子プロゴルフの三ヶ島かな（ランテック）が監修したシミュレーションゴルフスタジオ「KANA Golf Island」が14日、福岡市東区にオープンすることになりプレオープン内覧会が13日、行われた。構想3年で父の直（すなお）さんが、昨年5月から奔走したことで開店にこぎつけ、三ヶ島は「あらためて父に感謝」と話した。

　場所は福岡市街から車で15分の福岡アイランドシティ。福岡県須恵町生まれの三ヶ島は、地元に近い場所に「KANA」の名が入ったスタジオができたことを喜んだ。

「できましたね。私のネームバリューがあるうちに、オープンできることはすごくうれしいです」

　直さんによると、きっかけは3年前に三ヶ島が「自由に使える練習場が欲しい」と言ったことだったという。だが、屋外だと膨大な費用が必要になることが分かり、インドアにシフト。その上で「地元への恩返しを踏まえて、気軽に使えるスタジオを」との思いになったという。

　出資は三ヶ島だが、オープンに至ったのは直さんの尽力が大きかった。三ヶ島は幼少期から直さんと二人三脚に歩むも、昨年5月のほけんの窓口レディースを最後に、直さんはツアーに帯同しなくなった。

　三ヶ島が「これからは1人でやっていく」と決断したからだったが、直さんはそれを境にスタジオオープン準備にシフト。「もう、こっちにかかりきりになりました。いろんな方々の協力をいただきました」と実感を込めた。

　同店の売りは、マスターズ開催のオーガスタ・ナショナルGC、全英オープン開催のセントアンドリュースなどの名門も含めた国内外140コースをシミュレーションで回れることだという。三ヶ島はこの日、茨城・イーグルポイントGCの設定でラウンドし、「コースの雰囲気、表示される飛距離もリアルで驚きました。打撃練習、アプローチ練習もできるんです。実際のコースをラウンドした後に練習で来られるものいいと思います」などと話した。

　直さんがツアーを離れても同店の経営で、再びタッグを組む父子。三ヶ島は「あらためて父に感謝していますし、いろんな方々に支えられていることも実感しました」と言い、「来季も成績を残し、スタジオをやっていることも話題になれば何よりです」と笑みを浮かべた。

　また、直さんは、トッププロになった娘の名前入りスタジオができたことに「遂にここまで来たかと思いもあります」としみじみ。ジュニアゴルファーからの問い合わせもあるといい、「時間帯を限定して低料金で使っていただくことも検討します」と話している。