W杯アメリカ代表に“謝罪騒動” 20歳FWの問題行動を米報道「帰国便の予約も準備した」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、米国代表はベスト16で敗退した。舞台裏では内輪揉めがあったようで、練習で「努力の欠如」が見られた選手を帰国させるか監督が検討。最終的には公開謝罪で収まったという。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が報じている。
練習で「努力の欠如」、公開謝罪で解決か
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、米国代表はベスト16で敗退した。舞台裏では内輪揉めがあったようで、練習で「努力の欠如」が見られた選手を帰国させるか監督が検討。最終的には公開謝罪で収まったという。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が報じている。
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同メディアは「ジョバンニ・レイナがW杯期間中、自身の努力の欠如をサッカー男子米国代表に謝罪、情報源が明かす」との見出しで記事を掲載。「複数の情報源が明かしたところによると、FWジョバンニ・レイナは米国の初戦となるウェールズ戦(現地11月21日)に先立つ練習で驚くほど努力に欠けている様子を見せていた」と事の発端を伝えた。
記事では、「カタールのクラブとの練習試合では、出場期間中ずっと歩き回るなど熱量に欠き、チーム内に大きなフラストレーションを生んだ」と紹介。怪我をしていたのか、初戦ウェールズ戦の先発に選ばれなかったことへの不満なのかは不明だとし、練習での「努力の欠如」は初戦の後も続いたという。
問題視したベテラン選手は、「レイナを連れ出し、これからはもっと努力を見せるように促した」そうで、「最終的にレイナはチームメートの前で謝罪し、それ以降チーム内ではレイナの問題は終結した」とした。グレッグ・バーホルター監督は現地6日、ニューヨークで行われたイベント内で選手の名前は出さずにこの問題に言及。実際のコメントをこのように紹介した。
「今回のW杯の中で、私たちのチームにはフィールド内外で明らかに期待に満たない選手がいた。26選手の中で1人だから目立った。スタッフとして、私たちはこの選手についてどうしようか慎重に何時間も話し合った。帰国便を予約する準備もできていた。それだけ極端だったんだ」
バーホルター監督は「結局、もう一度彼と話をすることにしたんだ。その中で、お前はチームに謝罪しないといけない、それもなぜ謝罪しているのかも言わないといけない、と彼に伝えた。選手を帰国させることは難しい。大きな議論を呼んで、5日間は連続でそれに関する記事を読むことになるだろう。しかし、私たちはその準備ができていた。彼がチームの基準に達していなかったからね」とも語っていた。
20歳のレイナはドイツ・ブンデスリーガのドルトムントでプレー有望株。今大会では、グループリーグのイングランド戦と決勝トーナメント1回戦オランダ戦で途中出場していた。
(THE ANSWER編集部)