米メディア関係者がPK戦最中の映像を公開

　サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）は9日（日本時間10日）、準々決勝でアルゼンチンはオランダと2-2で突入した延長戦で決着つかず、PK戦の末に4-3で勝利。4強進出を決めた。決着の瞬間、アルゼンチンの選手が崩れ落ちるオランダの選手を挑発する様子を海外メディアが撮影。批判が向けられた一方で、PK戦の最中にオランダ選手がアルゼンチン選手を煽ったとされる動画も拡散され、厳しい声が上がっている。

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　米放送局「NBCスポーツ」などで司会、記事執筆を行うフアン・フランゴ氏は自身のツイッターで1本の動画を投稿した。PK戦の最中、スタジアム上空の屋根から撮られたとみられる映像。PKが行われるエリア内からセンターサークル付近まで収まっているが、オランダ選手が蹴り終わり、次のアルゼンチン選手がゴールに向かうと、オランダ選手が詰め寄って再三、何かを声をかけているように見える。

　フランゴ氏は「明らかにこれが煽りの発端だ。ラウタロ・マルティネスが最後のPKに向かうシーン」と紹介。海外メディアをこの映像をもとに、アルゼンチン5人目キッカーのマルティネスがPKに向かう際、オランダDFダンフリースが煽ったと伝えた。ダンフリースはPK戦と試合後にイエローを1枚ずつもらい、退場となっている。フランゴ氏の投稿には海外ファンからも多くの反響が寄せられた。

　返信欄では「インテルのチームメートが面と向かって挑発してる。この試合はクレイジー」「オランダは試合中ずっとこういうことをしていた。ノックアウトされて当然」「PK中にハーフウェーラインを越えたらPKを与えるか警告を出すというルールを作って欲しい」「他のメディアもこの動画を見てよ！　オーノー、これはヨーロッパの選手たちが煽ってる。逆だったら品位だの脅しだの言ってくるのに」などの声が寄せられた。

　この日は試合中から両チームがぶつかり合う場面が多く、イエローカードはW杯史上最多の18枚が連発。PKが決着した瞬間にオランダの選手たちを煽っていたとされ、批判を浴びたアルゼンチンのDFオタメンディは「彼らの目の前で騒いだのは、僕らがPKを蹴る時にオランダのある選手がキッカーに何か言ってきたからだ。写真では一部だけ切り取られているが、僕らはそれに対して喜びのリアクションをしたんだ」とも語っていた。