20年ぶりの優勝を逃したブラジル

　サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）は9日（日本時間10日）、準々決勝でブラジルはクロアチアと1-1で突入したPK戦の末に2-4で敗れ、2002年日韓大会以来20年ぶりの優勝はならなかった。優勝候補筆頭とも言われながら、最後は決定力を欠いて敗退。海外ではクロアチアの強さを称賛するとともに、ブラジルをめぐる「猫の呪い」を指摘するメディアも登場している。

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　0-0のまま突入した延長戦ではネイマールが前半に先制ゴールを挙げたものの、後半に追いつかれたブラジル。日本を決勝トーナメント1回戦で破り、前回大会から3連勝中とPK戦にめっぽう強いクロアチアの前に沈んだ。

　さまざまな敗因が飛び交う中、米スポーツメディア「バーストゥール・スポーツ」は「カタールの猫の呪い？　ブラジル代表、チーム関係者が会見中に猫を机から放り投げた後、クロアチアに敗れる」との見出しで記事を掲載した。

　記事内では「ブラジルが負けたのはフォワードがゴールを決めなかったからだとか、クロアチアが全盛期の（NBAスターの）ムトンボ並みに守ったからだと言えるかもしれない」と触れた後、こう記した。

「自分のチームが人生を掛けた試合に出るときに、このようにまるでゴミ袋のように動物を投げるのは、一番やってはいけないことだ」

　同メディアが指摘したのは、クロアチア戦前の7日に行われた会見での出来事。FWヴィニシウスが会見に臨む際、会見場の机に1匹の猫が迷い込んで座っていた。これを見た広報担当者がひと撫でした後、そのまま首元を掴んで下に放り投げた。地面まで高さがなかっただけに、猫はしっかり着地したが、会見場からは悲鳴も上がっていたいう。

　そうした経緯があったことから、同メディアは「ブラジルのメディア担当は、ブラジルに帰るまでの時間を1分でも多くあの猫を探すことに使うべきだ。そして、ファーストクラスのシートに乗せ、今からの4年間、王様のように扱うべきだ。なぜなら、ブラジルがまたW杯に出て優勝トロフィーを掲げる以外の結果になったらカタールの猫の呪いは次のW杯まで48か月続くことになるからだ」と危惧している。

　また米テレビ局「NBCロサンゼルス」も「猫の呪い」に言及。「この出来事は瞬く間にSNSで拡散され、面白い出来事とする者もいれば、このメディア担当の猫に対する扱いは動物虐待だという書き込みもあった。そして、ブラジルのチャンスに「猫の呪い」がかけられたとまで言う人もいた。1-1からのPK戦でクロアチアに2-4で敗れた。W杯の優勝候補は猫の呪いによるものだったのかもしれない」と報じている。