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王国ブラジルの一番悲しい夜 11、23、24、26、29、69、79分…戦慄のゴールショーに涙【W杯事件簿】

1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAーワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。2014年ブラジル大会では優勝を目指したホスト国ブラジル代表が準決勝でドイツ代表に7失点を喫する衝撃的な敗戦。国民が涙を流した「Mineirazo」(ミネイロンの惨劇)を振り返る。

2014年ブラジル大会、ドイツに7失点で敗れ肩を落とすブラジル【写真:Getty Images】
2014年ブラジル大会、ドイツに7失点で敗れ肩を落とすブラジル【写真:Getty Images】

W杯で起こった事件を振り返る

 1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAーワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。2014年ブラジル大会では優勝を目指したホスト国ブラジル代表が準決勝でドイツ代表に7失点を喫する衝撃的な敗戦。国民が涙を流した「Mineirazo」(ミネイロンの惨劇)を振り返る。

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 誰がこんな残酷な試合を予想しただろうか。現実を受け入れられないスタジアムのブラジルサポーターやテレビで見守ったブラジル国民は誰もが目を疑い、顔を覆った。ブラジルW杯準決勝のドイツ戦。前半11分、ドイツのCKからMFミュラーに決められて先制を許すと、23分にクローゼ、24分と26分にクロースに連続被弾。29分にケディラにもゴールネットを揺らされた。前半だけで5失点という惨状に、スタジアムでは泣き出すサポーターも続出した。

 後半に入ってもドイツの猛攻を食い止めきれず、後半24分と34分にシュールレに決められて合計7失点。試合終了間際にMFオスカルのゴールで1点を返すのがやっとだった。エースのネイマールが準々決勝でラフプレー受けて背中を負傷して欠場。ただ、そんな事情が言い訳にもならないほどの惨敗だった。

 ブラジルを破ったドイツは決勝でアルゼンチンにも1-0で勝って、東西ドイツ統一後初のW杯制覇。一方のブラジルはホームの連勝記録が62でストップし、3位決定戦でもオランダに0-3で敗れ、約74年ぶりにホームでの連敗となった。地元メディアからも酷評され「Mineirazo」(ミネイロンの惨劇)と称された。

(THE ANSWER編集部)

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