英紙報道「激怒してカメラマンの顔に膝蹴りを食らわせた模様」

　サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）で、元カメルーン代表FWサミュエル・エトー氏が5日（日本時間6日）に行われた試合の会場で暴行騒動を起こしたと、英紙「デイリーメール」が報じた。実際の動画がネットで拡散され、「激怒してカメラマンの顔に膝蹴りを食らわせた模様」と伝えている。

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　同紙は「サミュエル・エトーはブラジルが韓国に勝利した試合後のW杯会場の外で男を攻撃しているところを撮影される……バルセロナのレジェンドで現在カメルーンサッカー連盟の会長は激怒してカメラマンの顔に膝蹴りを食らわせた模様」とセンセーショナルな見出しで報じた。

　記事は、現在カメルーンサッカー連盟会長を務めるエトー氏について「カタールW杯のスタジアム外で男を攻撃しているショッキングな動画がオンライン上に現れた」と報じ、拡散されている動画が5日に観戦した決勝トーナメント1回戦・ブラジル―韓国戦から帰る際に撮られたものであると言及した。

　最初は待ち構えていたファンと気さくに写真撮影に応じていたが、そこにビデオカメラを持った男性が接近。記事によると、2人は言葉を交わし、動画が数秒カットされた後、エトーが男に接近する場面になった。そして、突然、男性の顔付近をめがけて膝蹴り。男性は弾みで地面に叩きつけられた。

　記事は、状況について「エトーを怒らせた言葉が何だったのかは不明だが、彼は激怒してカメラマンを押し始めた」「4人の男がエトーを抑えるなか、彼は携帯電話を渡し、男の顔に膝蹴りを炸裂させ、地面に叩きのめした」と描写している。

　原因は不明なものの、何らかのトラブルがあった可能性が高い。記事は米国のスペイン語紙「ラ・オピニオン」の報道として、エトーはすぐに近くにいたレポーターから何が起きたのか尋ねられたが、エトーは正気を失っている状態で、すぐに警備員に連行されたことを伝えた。

　デイリーメール紙は、エトー氏とカメルーンサッカー連盟に連絡を取っているというが、回答については記載されていない。

　しかし、記事では「ここ数か月でこの41歳がサッカー関係以外のことで話題になるのはこれが初めてではない」とし、「肖像権の譲渡による収入の申告漏れによる300万ポンドの脱税で、6月に22か月の執行猶予が言い渡されていた」と伝えている。