圧巻Vのキプサング「風が世界記録阻んだ」 地元メディア「記録更新に楽観的」
27日の東京マラソンで、前世界記録保持者のウィルソン・キプサング(ケニア)が日本国内最高記録となる2時間3分58秒で優勝を果たした。好記録による勝利はアフリカの地元メディアでも大きく報じられている。
東京マラソンで国内最高の2時間3分台、キプサングは「世界記録更新に楽観的」
27日の東京マラソンで、前世界記録保持者のウィルソン・キプサング(ケニア)が日本国内最高記録となる2時間3分58秒で優勝を果たした。好記録による勝利はアフリカの地元メディアでも大きく報じられている。
「デイリー・ネイション」電子版は1位から6位までケニア勢が独占したレースについて「今大会はキプサング、キプケテル、チュンバ、チェベトの4人のマッチレースとなった」とレポート。途中まで世界記録更新を狙えるペースだったこと、東京マラソンの新コースが高速化したことなども紹介した。
レース後半に入ってからはキプサングがチュンバを引き離し、ラスト7キロからは独走になった。ただ終盤に入って世界記録(2時間2分57秒)更新が難しくなったことについて触れ、2時間3分13秒の自己ベストを持つキプサング本人のコメントも紹介。記事の中で「自分自身、とてもいい調子で、世界記録を更新する2時間2分50秒の更新を狙っていた。だけど風が吹くコースで、それが記録更新を阻んだ」、「このコースはとても快適でスピードが出るし、またここで競争したいですね」とコメントしている。
また、同紙は「キプサングは2020年の東京五輪を前向きにとらえた。東京マラソンで日本国内最高記録をマークし、世界記録更新にも楽観的な様子だった」と、高速コースで大きな手応えをつかんだと評価している。
日本の陸上長距離界も復権へ取り組んでいる中で、キプサングらケニアをはじめとしたアフリカ勢は今後も大きな壁として立ちはだかりそうだ。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images