ドイツ選手の家族も宿泊

　サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）に出場するドイツ代表は、12月1日のグループリーグ最終戦を前に選手が妻や恋人とホテルに滞在することを容認した。E組最下位に沈む中、コスタリカと対戦する大一番。英紙は「この決断は議論を呼ぶことになるかもしれない」と29日に報じた。

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　ドイツは初戦で日本に敗れ、スペインとの第2戦は引き分け。勝ち点1しか積み上げられず、決勝トーナメント（T）進出にはコスタリカ戦の勝利が絶対条件。崖っぷちの中、チームはまさかの決断を下したという。

　英紙「ザ・サン」は「ドイツのスターたちは土壇場の決戦を前に、美しい妻やガールフレンドたちをW杯のホテルに2泊させる許可を得た」との見出しで記事を掲載。ドイツ紙「ビルド」の内容を引用し「選手のパートナーたちは豪華なリゾートに2泊する許可を得た」と伝え、こう説明した。

「多くの選手の妻やガールフレンドたちがカタールでのスペイン戦のスタンドで目撃された。彼女たちは伝えられるところによると、ドーハの外、カタール北部にあるズラル・ウェルネス・リゾートを訪れた」

　部屋は1泊700ポンド（11万6256円）～1万9000ポンド（315万5520円）だという。さらに「カイ・ハフェルツの恋人ソフィア・ウェバーやケビン・トラップのフィアンセ、イザベル・グラールらがおそらくチームの拠点で時間を過ごした」と記載。「DFマティアス・ギンターの妻・クリスティーナはスタジアム内のエアコンが寒すぎると文句を言っていたが、うまくいけば夫と暖かく過ごせただろう」としている。

　長い大会期間中、選手たちにリラックスする時間を与えるチームもある。記事では今回の滞在時期などは明記されていない。ドイツは2018年ロシア大会もグループリーグ敗退に終わった。同紙は「グループリーグを突破できなければ、宿泊を許すというこの決断は議論を呼ぶことになるかもしれない」と不安視している。