世界で話題のW杯イランの国歌斉唱 敬意を払った米国ファンに反響「これはクールだ」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は29日(日本時間30日)、B組のグループリーグ(GL)最終戦が行われ、米国がイランを1-0で下した。試合前の国歌斉唱では、両国のサポーターが互いに敬意を払った様子が話題に。米記者が動画を拡散。海外ファンから「これはクール」「私たちは人間だ」と注目を浴びた。
カタールW杯
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は29日(日本時間30日)、B組のグループリーグ(GL)最終戦が行われ、米国がイランを1-0で下した。試合前の国歌斉唱では、両国のサポーターが互いに敬意を払った様子が話題に。米記者が動画を拡散。海外ファンから「これはクール」「私たちは人間だ」と注目を浴びた。
試合前の国歌斉唱。スタジアムに集まった両国のファンは立ち上がった。流れているのは荘厳な音楽。大きな声が響き渡った。イラン国内では反スカーフデモが広がっている状況。イランは初戦のイングランド戦で国歌斉唱の際に無言を貫いていた。しかし、当局からの弾圧があったと海外メディアに報じられており、ウェールズとの2戦目では歌っていた。
一般ファンが投稿した総立ちを伝える動画を米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」のコラムニスト、デビッド・ウェイナー氏が引用ツイート。文面に「あるいは大事なのは(政治とスポーツは)交わるが、ファンはスポーツを通して政治的な感覚を表現しているのかもしれない」とつづった。ツイッター上には、「分断しているのは政府。私たちはみんな人間だ」「これだよ。これはクールだ」「可能性に終わりはない」といった声が上がった。
世界的にも注目を浴びた今回のイランの国歌斉唱。対戦相手の国歌斉唱で立ち上がるのは普通だが、両国の関係性もあって通常とは異なる視点も持たれていたようだ。決勝トーナメント進出が決まった米国は、次戦でA組1位のオランダと激突。B組1位のイングランドはA組2位のセネガルと対戦する。
(THE ANSWER編集部)