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規定変更が生んだ「馬鹿げた」ハンド判定 W杯で元英FWが非難、元審判も「かなり無情」

サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は現地28日、グループリーグH組のポルトガル―ウルグアイ戦が行われ、ポルトガルが2-0で勝利した。2点目はPKで獲得。しかし、微妙なハンドの判定に英国からは批判の声も上がっているようだ。元イングランド代表FWが「ハンドの規定は今完全に馬鹿げている」と反応したことなどが伝えられている。

ポルトガル戦に出場したウルグアイのホセ・ヒメネス【写真:ロイター】
ポルトガル戦に出場したウルグアイのホセ・ヒメネス【写真:ロイター】

カタールW杯、ウルグアイ選手が犯したハンドにリネカー氏が異議

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は現地28日、グループリーグH組のポルトガル―ウルグアイ戦が行われ、ポルトガルが2-0で勝利した。2点目はPKで獲得。しかし、微妙なハンドの判定に英国からは批判の声も上がっているようだ。元イングランド代表FWが「ハンドの規定は今完全に馬鹿げている」と反応したことなどが伝えられている。

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 後半44分、ポルトガルのMFブルーノ・フェルナンデスが敵陣ペナルティエリアに侵入。この時、ウルグアイのDFホセ・ヒメネスの股の間にボールを通して突破を試みた。抜かれたヒメネスはバランスを崩し、左手を背中側の地面につける形になったが、ここにボールが当たってしまった。VAR判定の結果、PKに。これをフェルナンデスが決めて2-0となった。

 ポルトガルの決勝トーナメント進出が決まった試合後、英紙「デイリー・ミラー」は「ゲーリー・リネカーが変更によってワールドカップで論争を呼んでいる『完全に馬鹿げた』規定を非難」との見出しで記事を掲載した。

 当該シーンについては「彼(ヒメネス)は失敗に終わったタックルで倒れる際に衝撃を弱めるために手を使っていた」と紹介。また「ハンドの規定には、転倒を防ぐための結果としてであれば違反にならないという定義が以前は含まれていた。しかしながら、いまはそれが取り除かれ、審判の裁定によるものになっている」とハンドの規定が変わったことも伝えている。

 このPKに反応したのがリネカー氏で、自身のツイッターで作家、ジャーナリスト、DJであるダニー・ベイカー氏の投稿を引用リツイート。ベイカー氏の投稿には「これが今はハンドなのか? サッカーは完全に馬鹿げた、いつか覚めることを願うしかない酔っ払いの時期に突入しようとしている。尊大でお役所的な恥知らずの愚か者の徒党意外には全く意味不明だ」などと記されていた。

 リネカー氏は「ハンドの規定は今完全に馬鹿げている」と文面に記しており、このやりとりが英テレビ局「ITV」の試合中継でも話題に。共同コメンテーターのアリー・マッコイスト氏は「彼(ヒメネス)はあそこで手に当たるなんて全く思っていなかった。得しようなんて思っていなかった。完全に間違いなく偶然だ。ピーター(ウォルトン)がどう言うのか気になる」とリネカー氏らに同調したという。

 これに対し、ITVで審判の分析を行う元審判のウォルトン氏は「彼はPKを取られて不運だった。審判はボールが腕に当たったのは故意だと判断した。私の意見ではかなり無情だと思う」と意見を述べ、「規定には転倒を防ぐために手を置いたなら、それは故意にはなりえないと書かれていた。しかし、1年ほど前にそれが規定から取り除かれた。だから今は審判の主観に基づいている。確かに腕に当たっていた。ボールが進むのを止めていた。というのがVARシステムから審判への進言だった」と説明したと紹介されている。

(THE ANSWER編集部)

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