不穏ムードのドイツ内紛を否定 元代表FWビアホフ「ある程度の軋轢や衝突は歓迎だ」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)E組初戦で日本にまさかの逆転負けを喫したドイツ。試合後は各方面から批判を浴びただけでなく、チーム内にも不穏な空気が流れたが、代表チームマネジャーのオリバー・ビアホフ氏からは「軋轢や衝突は歓迎だ」と強気発言が飛び出した。その上で「チーム内にいざこざはない」と言い切っている。
日本戦後のチーム内情を明かしたビアホフ氏
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)E組初戦で日本にまさかの逆転負けを喫したドイツ。試合後は各方面から批判を浴びただけでなく、チーム内にも不穏な空気が流れたが、代表チームマネジャーのオリバー・ビアホフ氏からは「軋轢や衝突は歓迎だ」と強気発言が飛び出した。その上で「チーム内にいざこざはない」と言い切っている。
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攻守で圧倒した前半とは打って変わり、日本の選手交代に対応できずに屈辱的な逆転負けを喫したドイツ。前半のみの出場に終わったMFギュンドアンがチームメートの戦いぶりを批判し、MFミュラーが女性リポーターのインタビューにいら立ちを見せるなど、不穏なムードが流れていた。
ドイツ大衆紙「ビルト」は、チームのマネジャーを務める元ドイツ代表FWオリバー・ビアホフ氏がドイツ公共放送「ARD」に語ったインタビュー内容を紹介。「11人の友達でなければならないなんていう妄想の時は過ぎたし、以前だってそんなことはなかった。ある程度の軋轢や衝突はいつだって歓迎だ」と現状を不安視していないことを強調した。
今回のチームはドイツのチャンピオンクラブ、バイエルン・ミュンヘン所属選手が多数を占めているように「派閥」の存在もクローズアップされている。しかし、ビアホフ氏はこの件については「どのチームにもアイデンティがある。それがたとえバチバチしたものであっても。ドイツはずっと強いチームでやってきた。思い返せば、選手同士が全く話をしないということもあった。70年代はバイエルン派閥対ケルン派閥や、グラッドバッハ派閥があった」と意に介した様子を見せていない。
2014年ブラジル大会で4度目の優勝を果たした以降は、前回ロシア大会でグループリーグ敗退、今回も初戦黒星と崩れている。しかし、ビアホフ氏は「2018年のチームに比べると、あのチームには若手とベテランの間に強い緊張感があった。このチームは非常に同質化されたチームで、一つの目標に向かっている。これが何よりも大事。いろいろな個性や考え方の選手がいる中で最終的には同じ目標に従っていくということ。W杯でいい結果を残すということ。チーム内にいざこざはない」と内紛を否定した。
(THE ANSWER編集部)