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韓国代表戦で起きた2つの誤審 審判の買収疑惑まで浮上、後方から悪質タックルも…【W杯事件簿】

1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。2002年日韓大会ではホスト国として出場した韓国に絡む誤審が大きな話題に。複数あった疑惑の判定は国際サッカー連盟(FIFA)も“同調”したほどで、今も語り草となっている。

決勝トーナメント1回戦、モレノ主審がトッティにレッドカードを提示【写真:Getty Images】
決勝トーナメント1回戦、モレノ主審がトッティにレッドカードを提示【写真:Getty Images】

W杯で起こった事件を振り返る

 1930年の創設から今回のカタール大会で22回目の開催となるFIFAワールドカップ(W杯)。4年に一度、世界一の称号をかけて激突する大会ではこれまで数々の事件が起こってきた。2002年日韓大会ではホスト国として出場した韓国に絡む誤審が大きな話題に。複数あった疑惑の判定は国際サッカー連盟(FIFA)も“同調”したほどで、今も語り草となっている。

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 韓国とイタリアと激突した決勝トーナメント1回戦、イタリアMFザンブロッタは韓国FW黄善洪から悪質な後方タックルを受けたものの、コロンビア人のバイロン・モレノ主審はノーファウルの判定。延長に入ってからも、ペナルティエリア内で倒されたMFトッティのプレーがシミュレーションと見なされてレッドカード退場。直後のMFトンマージのゴールと思われたプレーも、オフサイドがあったとされてノーゴールに。最後はFW安貞恒のゴールデンゴールが生まれ、1-2で敗れたイタリアは16強で姿を消した。

 準々決勝のスペイン戦でも目を疑うような判定が連発した。後半3分にスペインMFバラハのヘディングシュートからのゴールは、不可解なファウル判定で取り消しに。0-0のまま突入した延長戦でもFWモリエンテスのゴールで勝負ありと思われたが、ホアキンのクロスがゴールラインを割っていたと見なされてこれもノーゴール。リプレーではボールは完全にライン上にあっただけに、スペインのカマチョ監督は後に「副審は買収されていた」と発言したほどだった。試合はPK戦の末、韓国が勝って準決勝に進んだ。

 この疑惑の判定は世界に波紋を呼び、FIFAには抗議が多数寄せられた。イタリア戦のモレノ主審には買収疑惑も浮上。この2試合の誤審はFIFA100周年記念の際に作成されたDVD「FIFA FEVER」の中で「サッカーW杯における世界10大誤審」の第6~9位として収録されており、FIFAも誤審と認定した形となっている。

(THE ANSWER編集部)

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