サウジアラビア逆転勝利の中で不運

　サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）は22日、C組のFIFAランク51位サウジアラビアが同3位アルゼンチンに2-1の逆転で大金星を挙げた。後半は13分を超えるアディショナルタイムでも得点を許さず。決死の守備の中で、GKの“跳び膝蹴り”が味方の顔に炸裂してしまった。海外メディアは決定的瞬間の画像付きで「チームメイトのアルシャハラニを飛び膝蹴りでKOしてしまう」と報じ、話題を集めている。

　まさかの不運だった。サウジアラビアは後半に2得点で逆転。猛攻を仕掛ける相手に対し、必死の守りを見せた。しかし、ゴール前に放り込まれたボールを、GKアルオワイスが跳びあがってパンチング。この時、交錯した味方DFアルシャハラニの顔面に左膝がモロに当たってしまった。

　アルシャハラニは背中から倒れ、立ち上がれず。担架で運ばれ、アルブライクと交代した。英ラジオ局「トークスポーツ」は、画像付きで「W杯アルゼンチン戦での歴史的金星の終盤、サウジアラビアのGKアルオワイスが、チームメイトのアルシャハラニを飛び膝蹴りでKOしてしまう」と報道。「幸い、アルシャハラニはすぐに治療を受け、意識があることを証明。担架で運ばれる際にサムアップを見せた」と伝えた。

　記事によると、同局でコメンテーターを務める元アイルランド代表FWデイビッド・コノリー氏は「GKは膝をついて、味方を怪我させてしまったことに動揺しているようですね」とコメント。「膝が顔に入っている。酷いな」「GKは主審に、なぜもっと早く止めなかったのか聞いていると思う。酷い顔の怪我だ」と心配したようだ。

　サウジアラビアは26日にポーランドと対戦する。