アジア銀、アイスダンス村元・リード組が感じた平昌五輪への“ノビしろ”
「60%から70%にいかないくらい」…国際舞台で感じ取ったノビしろ
それでも、満足かというと、そういうわけではない。「まだ100%すべて出し切っていない」とリードは言い、村元は「まだまだ。60%から70%にいかないくらい」と演技の完成度にはノビしろを感じている。
「まだ世界のトップの選手には力が足りてないけど、今日の技術レベルを見ても取りこぼしがあった。まだまだ上を目指して頑張りたい。(2018年開催の)平昌(冬季五輪)ではトップで戦えるチームになれると思うので、もっと頑張りたい」
村元はそう言って、1年後のひのき舞台を見据えた。
アイスダンスは表現豊かな欧米選手の強さが際立つが、自分たちの演技に集中すれば、国際舞台でも実力を発揮できることを示した。あとは、世界のトップと互角に渡り合うために求められるのは、「自分たちがやれること」のレベルを着実に上げていくことだ。
リードは「平昌に向けて気持ち的な目覚めにつながった。今後、どうやっていくべきか、道しるべ、礎になったと思う」と言った。掴んだ手応えを成長の原動力に、さらなる高みを目指していく。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer