フィギュア男子、宇野はミスでSP2位発進「こんな演技で自分を褒めたくない」
冬季アジア大会は24日、フィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)が行われ、日本の宇野昌磨(中京大)はジャンプのミスが響き、92.43点で2位となった。26日のフリーで2003年の本田武史以来、日本勢14年ぶりのアジア制覇を目指す。
26日のフリーで日本勢14年ぶりのアジア制覇目指す
冬季アジア大会は24日、フィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)が行われ、日本の宇野昌磨(中京大)はジャンプのミスが響き、92.43点で2位となった。26日のフリーで2003年の本田武史以来、日本勢14年ぶりのアジア制覇を目指す。
本来の力は出し切れなかった。ジャンプで大きくバランスを崩し、演技後の声のトーンも上がらなかった。「アクセル以外はうまく飛ぶことができなかった。ジャンプのミスが2度あったし、こんな演技して自分を褒めたくない」と視線を落とした。
「最初から最後まで頑張ろう、絶対に頑張ろう。集中しなきゃ」と挑んだSP。それでも「集中しなきゃと考えている時点で集中できていなかった証拠。なんとか気持ちで頑張って、これだけのミスに抑えられた。褒められるのは、調子が悪くても頑張ろうとしたところだけ」と振り返った。
3位に入った四大陸選手権から、わずか1週間の強行軍。疲れが残るのも無理はない。しかし、「このような経験はない。でも、僕以外にもハードな日程の選手はいる。それを失敗のせいにはできない」と言い訳はせず、冷静に受け止めた。
今大会は追われる立場となる。それでも「そういうことは考えてない。今、追う、追われるというのは、ほんのひと握りの人だけ。成功した人が勝って失敗した人が負ける。4回転で10点の差がつくし、自分に勝った人が勝つ」と言い切った。
トップとはわずか0.43点差。26日のフリーでは日本勢14年ぶりの大会制覇がかかる。「頑張っても内容を残さないと意味がない。ショートプログラムのミスを引きずらず、挽回するような演技がしたい」と金メダルを見据えた。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images